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阪神・小幡 遊撃と打席は誰にも譲らない 悔しい思いをバネに自身最長の10試合連続安打

2024年07月13日 08:00

野球

阪神・小幡 遊撃と打席は誰にも譲らない 悔しい思いをバネに自身最長の10試合連続安打
<中・神>8回、小幡は右前打を放ち、ベンチへ向かってポーズを決める(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神0-3中日 ( 2024年7月12日    バンテリンD )】 【畑野理之の談々畑】8回1死一塁で小幡竜平が初球の外角真っすぐを引っ張り込んで一、二塁間を強いゴロで破った。これで自身最長の連続安打は6月30日のヤクルト戦から10試合まで伸びた。
 一発が出れば同点となる一、二塁に好機を広げたが続く代打の渡辺諒が見逃し三振、1番に戻って近本光司が四球を選んで満塁も、中野拓夢が一ゴロで無得点だった。試合には敗れたもののゲームセットまで遊撃でフル出場した。

 木浪聖也が6月15日のソフトバンク戦で左肩甲骨に死球を受け、骨折と診断された翌16日から小幡は先発出場を続けている。18試合連続のスタメンはプロ入り初めて。交流戦明け初戦の6月21日のDeNA戦ではサヨナラ安打を放った。一方でその試合でファンブルするなど、ここまで計4失策もした。疲れなんて言い訳するつもりはない。試合に出られる喜びで日々充実している。毎日、課題を見つけ、反省の繰り返しだが、攻守で代役以上の貢献度だ。

 試合前の練習では熊谷敬宥と植田海が遊撃のポジションでゴロを受けているが、ここまで試合ではまだ一度も守らせていない。ずっと自分が守るつもり。チームが有事に備えているのは知っているが、1イニングも譲るつもりはない。

 悔しい思いをしたことが2度あった。一度目は6月25日の中日戦で0―1の9回2死一、二塁で代打・糸原健斗を送られた。糸原は三振でゲームセット。もう一つは7月9日のヤクルト戦で同じく0―1の9回2死一塁で代打・原口文仁に代打を送られた。原口は左前打でつなぎ、その後、2死満塁から近本が右前へ逆転サヨナラ打を放った。ベンチでそのシーンを見つめ、チームメートと大喜びしたが、できれば自分が打ってつなぎたかった。その試合はそこまで2打数2安打1四球で3打席すべてに出塁していたので、もっともっと岡田彰布監督からの信頼を得ないといけないと、モチベーションに変えた。

 「試合前の準備はスタメンの時もそうでない時もずっと一緒です。どんな試合も自分がやれることはすべてやろうと。チャンスで代打を送られたのは悔しいというか、レギュラーの人はああいう場面で交代させられることはないので、まだまだ頑張らないといけないです」

 若くて、かわいい顔をしているが、その決意を述べたときは頼もしく映った。

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