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日本ハム万波3年連続10号!トップ山川に4本差「諦めるような時期じゃない。一本でも近づけるように」

2024年07月13日 09:40

野球

日本ハム万波3年連続10号!トップ山川に4本差「諦めるような時期じゃない。一本でも近づけるように」
<日・ソ(11)>6回、2ランを放った万波(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 日本ハム・万波中正外野手(24)が12日、ソフトバンク戦に「2番・右翼」で出場し、1点ビハインドの6回に一時逆転となる左越え10号2ランを放った。昨季に25本塁打を放ち、ブレークした大砲はこれで3年連続2桁本塁打を達成。チームは延長12回の激闘の末に惜敗し5位転落となったが、26日ぶりのアーチをマークした6年目にとって、アーチ量産のきっかけとなりそうだ。
 近年は投高打低が著しい。それでも、若き主砲・万波は確かな足跡を残した。3年連続の2桁本塁打。実感を込めて言った。

 「自分みたいなタイプは必ずクリアしないといけない数字。今年はプロ野球全体でも本塁打が本当に少ない。その中で2桁は素直にうれしいと思います」

 一気に球場を沸かせた。1点を追う6回無死二塁だ。フルカウントからスプリットを捉え、左翼フェンス奥のブルペンに突き刺した。6月16日の巨人戦以来、約1カ月ぶりのアーチとなる10号2ラン。相手のスチュワートには、打線は5回2死まで無安打と苦しんでいた。6月28日のソフトバンク戦でも7回1得点に封じられた。万波も無安打に終わっていただけに「本塁打は一気に得点につながると改めて感じた一本だった」とその価値を再認識した。

 本塁打を放つために、打撃フォームも微修正した。体を横に振らないように、構える前にバットを体の下で揺らし、下から振るように意識付けた。「本塁打をもっと打ちたいと思って、打球に角度を付けたかった」と試合前練習でも左翼2階席に何発も運ぶなど、この日のアーチの予兆を見せていた中で、結果につなげた。

 バットにも変化があった。開幕からグリップエンドが小指側に傾いているモデルを使用。日本ではなじみがないが、メジャーではドジャースのベッツらが愛用するものだ。指にかかりやすく、振りやすさを求めて使ってきたが、「感覚がちょっと違ってきた」と打ち明ける、数日前から一般的なグリップエンドのモデルに変更。常に自らの状態と向き合いながら、最良の道具を選ぶ姿勢も、打撃を支える要因の一つだ。

 チームは延長12回の激闘を見せるも、ソフトバンク戦は7連敗。ただ、自身はリーグトップの山川に4本差に迫った。昨季にあと一歩で逃した本塁打王のタイトルも狙える。「まだまだ諦めるような時期じゃない。一本でも近づけるように」。勝利に導く一本が、万波自身のタイトルにも近づく。(田中 健人)

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