【甲子園】智弁学園エース・田近「笑って終わりたかったけど…」9回攻撃時は「最高の涙」仲間に感謝

2024年08月19日 16:23

野球

【甲子園】智弁学園エース・田近「笑って終わりたかったけど…」9回攻撃時は「最高の涙」仲間に感謝
<京都国際・智弁学園>小坂監督(右)にねぎらわれて涙の智弁学園・田近(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権第12日・準々決勝   智弁学園0-4京都国際 ( 2024年8月19日    甲子園 )】 智弁学園(奈良)は京都国際に敗れ、3年ぶりの4強進出を逃した。背番号1・田近楓雅(3年)は8回から4番手で登板し1イニングを無失点に抑え、反撃を祈ったが届かなかった。
 今大会は3回戦の小松大谷戦まで3試合すべて先発し、球数はいずれも100球を超えた。それだけにこの日はベンチから試合を見守り「本当に1人では勝ち上がれないのが現実なんで、周りには頼らないとという部分もありましたし、下の子らを信じて見守っていた」と後輩たちの投球を見守った。

 出番が訪れたのは0-4の8回だった。4番手でマウンドに上がり2死から左前打を許したものの後続を断って無失点。ただ、「絶対、自分が流れを変えてやると思って上がったんですけど、最後の最後に一本打たれてしまってチームに流れ持って来れなかったのが悔しい」と唇をかんだ。

 9回の攻撃時には涙を流しながら味方打線の反撃を信じた。「最後まで笑って終わりたかったんですけど、もうそれ以上に感謝の気持ちとか、今まで応援してくれた方の顔が浮かんできて、本当に“ありがとう”っていう思いしかなくて…。今まで頑張ってきたこととか、今までしてきたことが頭の中に浮かんできて、もう終わってしまうのかって考えたら、勝手に涙が出てきてしまった。最後は笑って終わりたかったんですけど、この涙も悪い涙じゃなくて、最高の涙で終われたんで、ここまでこられてよかったです」と胸を張った。

 そして、「この3年生と下級生と、みんなで野球をできたことが日本一を獲るよりもうれしかったんで、みんなには感謝しかないです」といい後輩たちに「1年生の杉本は今日初登板であれだけのピッチングができたんで、来年も絶対に結果残してくれると思うんで、新チームで頑張ってもらって来年またここに帰ってきてもらいたい」とエールを送り、聖地を去った。

1年生の杉本は今日初登板であれだけのピッチングができたんで、来年も絶対に結果残してくれると思うんで、新チームで頑張ってもらって来年またここに帰ってきてもらいたい」

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