タパレス KO敗戦で涙…井上と笑顔で抱き合う “モンスター”相手に粘りのボクシング

2023年12月26日 20:56

格闘技

タパレス KO敗戦で涙…井上と笑顔で抱き合う “モンスター”相手に粘りのボクシング
<世界スーパーバンタム級4団体王者統一戦 井上尚弥・マーロン・タパレス>9回、タパレスに右を叩き込む井上(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【WBC&WBO&WBA&IBF世界スーパーバンタム級王座統一戦 ( 2023年12月26日    有明アリーナ )】 WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(30=大橋)がWBA&IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)を下し、史上2人目で最速の5年7カ月で2階級4団体王座統一を成し遂げた。この勝利で日本人最多タイの世界戦21勝目となり、世界ベルトは10個目の獲得となった。
 フィリピン人初の4団体統一を目指したタパレス。多くの番狂わせを起こしてきたことで「ナイトメア(悪夢)」の異名を持つ男が、井上に果敢に挑んだ。

 序盤は互いの間合いを図る静かな展開。4回にタパレスが前に出てきたところを冷静に対処。ラウンド終盤に左、右、左のコンビネーションでダウンを奪われた。

 しかし、タパレスはひるまず前に出て井上にパンチを当てた。戦いは終盤にもつれ込み、一進一退の攻防の中、10回に右ストレートを浴び、立ち上がれなかった。戦いを終え、起き上がったタパレスは井上と健闘を称え合い、笑顔で抱き合った。客席に挨拶した直後は目頭を押さえるシーンもあった。

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