尚弥「手応えというのは正直なかった」4本のベルトには「達成感もあるし、うれしいけど、ここは通過点」

2023年12月26日 22:14

格闘技

尚弥「手応えというのは正直なかった」4本のベルトには「達成感もあるし、うれしいけど、ここは通過点」
<井上VSタパレス>試合後記者会見に臨む井上(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【WBC&WBO&WBA&IBF世界スーパーバンタム級王座統一戦12回戦 ( 2023年12月26日    有明アリーナ )】 世界最速でモンスターが新たな伝説となった。WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(30=大橋)がWBA&IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)を10回1分2秒、KOで下し、史上2人目で最速の5年7カ月で2階級4団体王座統一を成し遂げた。この勝利で日本人最多タイの世界戦21勝目となり、世界ベルトは10個目の獲得となった。
 予想を超えるディフェンス力を見せたタパレスの心をも打ち砕いた10回の右ストレート。より強さが際立ったKO劇だった。

 試合後の会見で井上は、4本のベルトを改めて見て「スーパーバンタムに上げて7月と今日と、2試合で4本のベルト集められたのも凄く達成感もあるし、うれしいけど、ここは通過点としてとらえていた一戦。うれしさを少しかみしめながら過ごして、次戦に向けて頑張っていきたい」と語った。

 10回KOという結果については「重心も後ろで構えていたので、なかなかいいパンチを当てることができず、10ラウンドまでいった。結果、こうしてKOで勝てて凄く良かった」と笑顔。どのあたりで勝利できると感じたかについては「手応えというのは正直なかった。10ラウンドにタパレスが崩れ落ちた時にダメージが蓄積されていたんだって気持ち。苦しい表情を見せないところで、そこまで読み取ることができなかった」と正直な思いを語った。

 来年、再来年に向けては「決められた試合を全力で挑むだけ。大橋会長にマッチメークは任せている。どんな戦いが待っているか楽しみにしたい」と話した。

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