井上尚弥 2階級4団体王座統一!来年は「もっと強さを見せたい。ファンが喜び試合を実現させたい」

2023年12月26日 20:52

格闘技

井上尚弥 2階級4団体王座統一!来年は「もっと強さを見せたい。ファンが喜び試合を実現させたい」
2階級4団体統一を果たした井上(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【WBC&WBO&WBA&IBF世界スーパーバンタム級王座統一戦 ( 2023年12月26日    有明アリーナ )】 世界最速でモンスターが新たな伝説となった。WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(30=大橋)がWBA&IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)を10回KO勝利で、史上2人目で最速の5年7カ月で2階級4団体王座統一を成し遂げた。この勝利で日本人最多タイの世界戦21勝目となり、世界ベルトは10個目の獲得となった。
 4回、左、右、左のコンビネーションでダウンを奪い、その後も有効なパンチを打ち込んでいたが、頑丈なタパレスは倒れなかった。10回にモンスターが仕留めた。左、右のワンツーで相手の顔面を捉えた。タパレスはダメージの蓄積もあり、立ち上がれずKO勝利で2階級4団体統一を果たした。

 試合後に開口一番で対戦相手そして大橋会長を含めて支えてくれた人に感謝した上で「今の適性階級はスーパーバンタム級だと思っています。来年、再来年もこの階級でもっと強い姿を見せられるように精進していきたい」と語った。

 タパレスについては「自分が戦前に予想していた通り非常にタフな選手でした。そんな選手に10RKOで勝てたので、自分がやってきた事が証明されてホッとしています」と安どの表情を見せた。

 「戦っていて1発のパンチもありました。非常にピリピリしながら試合を進めていました。ポイント的にリードしているのはわかっていたので、相手はポーカーフェイスで耐えていたので、正直10Rに倒れた時はビックリしました。自分もダメージを蓄積させていたので、相当なダメージだったんだなと思いました」と試合全体を振り返った。

 そして来年以降については「来年5月に噂されている試合が実現するかはこれから交渉を詰めていくところですけど、ファンが喜び試合を実現させたい。どんどん声を上げてもらえればと思います」とコメントした。

 最後に「皆さんの前でいい試合を見せられて幸せです。今年も残り数日です。来年も皆さんよいお年をお迎えください」とファンへ挨拶して締めた。

 自ら「歴史的な試合」と位置づけていた一戦で世界最強を証明した。アジア人、軽量級初の快挙となる2階級での4団体統一。日本人初の4団体統一した昨年12月から一年後に再びスーパーバンタム級で快挙を成し遂げた。

 テレンス・クロフォード(米国)に続く史上2人目。15年4月にWBOスーパーライト級王座を獲得したクロフォードは今年7月にウエルター級で4団体統一し、8年3カ月で達成。対する井上は18年5月にジェイミー・マクドネル(英国)に1回TKO勝ちしてWBA世界バンタム級王座を獲得してから5年7カ月となり、最速の達成。2階級目の最初の王座獲得から数えると、クロフォードは5年1カ月、井上はわずか5カ月となる超スピード達成となった。

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