「光る君へ」紫式部より長寿 終盤まで登場?ネット話題 ロバート秋山が存在感「小右記」藤原実資とは?
2024年01月20日 13:50
芸能
「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」など生んだ“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。
第2話は「めぐりあい」。母の死から6年、まひろ(吉高由里子)は15歳となり、成人の儀式を迎える。死因を隠した父・藤原為時(岸谷五朗)との関係が冷め切る中、代筆仕事に生き甲斐を感じている。一方、藤原道長(柄本佑)は官職を得て宮仕え。姉・藤原詮子(吉田羊)が帝との間に皇子をもうけ、道長の一家は権力を拡大していた。道長の父・藤原兼家(段田安則)はその権力をさらに強固なものにしようと、次兄・藤原道兼(玉置玲央)を動かし、天皇の退位を謀る…という展開。
盗賊への対処について、右大臣・兼家は「捕らえた者に褒美を」などと提案。実資は「わしは右大臣様のことは、正直言って好きではない。されど本日、右大臣様が仰せになったことは実にもっともであった。正直言って右大臣様は好きではないが、正しかった。好きではないがな」と口にした。
オンエア終了後(14日午後9時)、「X」(旧ツイッター)の国内トレンド22位に「ロバート秋山」、44位に「藤原実資」がランクイン。「こんな色黒なのに、なんで公家衣装が似合うんだ」「(秋山が最新鋭のクリエイターに扮する)『クリエイターズ・ファイル』にしか見えないw」「(好きではない)大事なことだから3回言いましたw」などの声が上がった。
藤原実資は藤原小野宮(おののみや)流の当主で、道長の先輩格。有職故実(政治や儀式のしきたり)に詳しく、学識がある。正義と筋道を重んじると同時にプライドが高く、頑固者の一面も。道長にとっては、尊敬しつつも煙たい存在だ。
実資の日記「小右記」(小野宮右大臣家記)は、この時代を知る重要な史料に。栄華を極めた心境を詠んだ道長の有名な歌「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」は道長自身の日記「御堂関白記」に記載がなく「小右記」から伝わった。
また、実資の生年は天徳元年(957年)、没年は永承元年(1046年)と長寿。紫式部の没年は与謝野晶子が唱えた長和5年(1016年)説や長元4年(1031年)説など諸説あり、藤原道長の没年は万寿4年(1028年)。秋山の出番がドラマ終盤まであるのかも、注目される。