【王将戦】藤井王将「1日2勝」で突き進む伝説への道 佐賀県上峰町で20、21日第2局

2024年01月20日 04:30

芸能

【王将戦】藤井王将「1日2勝」で突き進む伝説への道 佐賀県上峰町で20、21日第2局
会場の大幸園で記念撮影に臨む藤井王将(左)と菅井八段(撮影・大城 有生希、西尾 大助、光山 貴大、藤山 由理) Photo By スポニチ
 将棋の第73期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は19日、佐賀県上峰町「大幸園」で第2局の対局場検分を行い、藤井聡太王将(21)と挑戦者の菅井竜也八段(31)が出席した。第1局で先勝した藤井は今回、得意の先手番。今年度、歴代最高勝率を上回るペースで勝ち続けており、14日に続く“1日2勝”で勝率をさらに高めるか注目される。
 上峰町へ帰ってきた。昨年3月、羽生善治九段(53)との初のタイトル戦を4勝2敗で制して初防衛。従来の記録を3歳以上更新する20歳7カ月で王将位の最年少防衛を達成した場所だ。

 街へ足を踏み入れて当時の記憶がよみがえったのだろう。「いい環境で集中して指せた。いいイメージで臨めます」。上峰町との好相性を語り、改めて10カ月という時間の過ぎゆく早さに「あっという間だなと感じます」と実感を語った。

 先手菅井の三間飛車を後手で破った第1局。対局を改めて振り返り「中盤の難しい将棋で見通しを立てて進めることができなかった。時間を使ってしまったのは改善点」と反省した。

 確かにデビュー直後を連想させる時間消費の早さだった。残り時間が1時間を切った70手目、41分の考慮で残り44分とした藤井に対し、菅井は2時間3分。振り飛車党との初の2日制。経験値の低い対抗型への認識不足を再確認したという。

 好調を維持し、思い出の地へ乗り込んだ。14日の朝日杯で斎藤慎太郎八段(30)、増田康宏七段(26)を破って1日2勝を加算し、今年度成績を36勝6敗とした。歴代最高勝率は中原誠16世名人(76)が67年度に残した47勝8敗の・855。それを上回る・857で年度末まで残り2カ月余りとしている。

 王将戦第2局が決着する21日、久保利明九段(48)と対局した収録済みのNHK杯の放送もあり、その結果が判明する。NHK杯は放送後、対局日にさかのぼって公式記録へ加算されるが、表面的には14日に続いて1日で2勝を得るチャンスとなる。

 中原の記録へ対する藤井の基本姿勢は「そもそも難しいと思っている」。1敗で大きく数字を下げてしまう8割超の世界。勝敗に強く執着しない姿勢が大記録への原動力になってきた。「先手番なので一手一手深く考えて積極的に指せれば」。一手の積み重ねの先にある勝利との思いに変わりはない。

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