ユーミン “第二の故郷”石川の空に響け、愛の発車メロディー「空を見上げて、元気になってもらえたら」

2024年02月06日 04:00

芸能

ユーミン “第二の故郷”石川の空に響け、愛の発車メロディー「空を見上げて、元気になってもらえたら」
新潟・苗場プリンスホテルで恒例のリゾートライブを行った松任谷由実 Photo By 提供写真
 松任谷由実(70)の冬の恒例コンサート「SURF&SNOW in Naeba」(19日まで全8公演)が5日、新潟・苗場プリンスホテルで開幕した。“第二の故郷”と呼ぶ石川県で元日に発生した能登半島地震に心を痛めており、音楽で元気を届けることを誓った。
 いつも気丈なユーミンが声を震わせた。「知り合いがたくさんいます。胸がつぶれそうなくらいつらい」。デビュー当初に石川県内を地元局のラジオカーで巡り、美しい街並みや自然の豊かさに心を奪われた。

 「花紀行」(75年)、「心のまま」(83年)、「acacia[アカシア]」(01年)と石川をテーマにした曲も3作品ある。「…アカシア」は、液状化の被害が深刻な内灘町が舞台。アカシアの花の名所で「見頃の時に車で旅をして、窓を開けるとむせかえるような甘い香りが素晴らしかった」と振り返った。2015年には「石川県観光ブランドプロデューサー」に就任し、魅力を伝えてきた。

 今春、延伸開業する北陸新幹線の小松駅、加賀温泉駅の発車メロディーも書き下ろしている。空と陸をつなげる小松空港から着想を得たマーチ調の一曲。「故郷への思いはみんなある。エンタメをやっている立場として、その気持ちを明るくしたい」と言葉に力を込めた。「このメロディーで空を見上げて、元気になってもらえたらうれしい」と笑顔で話した。

 思いを胸に臨んだ苗場のコンサート。昨年デビュー50周年イヤーを駆け抜け、今回がキャリア51年に入っての初の公演となる。人工知能(AI)を駆使した背景演出を初めて用い、「時をかける少女」「ノーサイド」など全21曲を歌唱。「最後まで付いてきてね!」と呼びかけ、雪を溶かしそうな熱いステージで魅了した。


 ≪70歳パワフル健在≫ 松任谷は先月19日に70歳の古希を迎えた。パワフルさは衰えることなく、舞台上で軽快なステップを踏み、衣装のジャケットを振り回す。膝上丈のミニワンピースを着こなすなど、抜群のプロポーションも維持。「古希でもミニをはくと言ったので、有言実行。もう皮膚の一部なので…」と笑う。公演後には40作目のアルバム制作に取り組む。「次は喜寿まで頑張ります!」と意気込んだ。

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