中村メイコさん 最期は夫・神津善行氏の腕の中で 「女優らしく、幕引きがしっかりしていた」

2024年03月18日 16:00

芸能

中村メイコさん 最期は夫・神津善行氏の腕の中で 「女優らしく、幕引きがしっかりしていた」
妻・中村メイコさんのことを思い涙を流す夫の神津善行氏 (撮影・小田切 葉月) Photo By スポニチ
 昨年12月31日に肺塞栓症(はいそくせんしょう)のため、89歳で亡くなった女優の中村メイコ(なかむら・めいこ、本名神津五月=こうづ・さつき)さんを送る会が18日、東京・渋谷セルリアンタワー東急ホテルで行われた。会の前には夫で作曲家の神津善行氏(92)ら親族が取材対応。神津氏は自身の腕の中で中村さんが息を引き取ったことを明かし、「女優らしく、幕引きがしっかりしていた」と目を潤ませた。
 芸能界きってのおしどり夫婦は、別れの瞬間にも愛が満ちた。神津氏によると、昨年12月31日に自宅で夫婦2人、NHK紅白歌合戦を見ていたが、午後9時半頃に中村さんが「少し変だから寝かせて」と言い寝室に連れて行ったという。神津氏は「その後すぐに“やっぱり起こして”と言われ、首の後ろに手を添えて上体を起こしてあげた。すると僕の小指に人差し指を絡めて30秒ほど過ごしていたが、突然指の力が無くなってポロッと指が外れた。声を掛けてもぐったりしていて…死んだ時は僕の腕の中にいたんです」と話す。「僕に抱かれて逝って、幸せかどうか分からないけど、苦しんではいなかった」と振り返った。

 2人は1957年に結婚。中村さんは1月2日の神津氏に誕生日プレゼントを毎年贈るなど、円満な夫婦生活だった。最愛の妻が亡くなった後すぐに自身の誕生日を迎えたが、当日に中村さんからバースデーカードが届いた事も明かした。「迷惑かけてごめんなさい、などいっぱい書かれていたが、最後は“愛しています”と書かれていた。それが最後の手紙でした」と涙ながらに語った。

 この日は「中村メイコを乾杯で送る会」と称し、和やかな雰囲気の中で、関係者約400人が参加。中央には生前好きだった赤いガーベラやスコッチの水割り、そして生前中村さんが「私が亡くなったら使って」と用意していたポートレートなどが飾られた。

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