水原通訳なぜ説明撤回?NY州弁護士・山口真由氏が推測 大谷翔平が「捜査対象となる可能性がないとは…」

2024年03月21日 17:15

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水原通訳なぜ説明撤回?NY州弁護士・山口真由氏が推測 大谷翔平が「捜査対象となる可能性がないとは…」
山口真由氏 Photo By 提供写真
 元財務省官僚で信州大の山口真由特任教授が21日、自身のX(旧ツイッター)を更新。ドジャースの大谷翔平投手(29)の通訳を務める水原一平氏(39)が「巨額の窃盗の疑い」で20日に球団から解雇されたことを受け、米国におけるスポーツ賭博事情を説明した。
 スポーツ賭博について、米国では2018年に各州の判断に任せると最高裁で決定。約40州で合法となったが、大谷や水原氏が拠点を置くカリフォルニア州では依然、違法となっている。

 2017年にニューヨーク州で弁護士の資格を取得した山口氏は「スポーツ賭博合法化を阻止するための連邦法が憲法違反と判断された2018年以降、長らくスポーツ賭博に反対していたアメリカのプロリーグは態度をガラッと変え、いまや一大産業となったスポーツ賭博業界の収益はプロリーグの資金源にもなっている。ただしカリフォルニア州は州憲法の関係で賭博禁止のまま」と米国におけるプロスポーツと賭博の関係を解説。

 スポーツ専門局ESPNの報道によると、水原氏が「連邦政府の調査を受けている南カリフォルニアのブックメーカーにギャンブルで借金をつくり、大谷の銀行口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が送金された」のが問題発覚の発端だった。

 水原氏は19日にESPNのインタビューに応じた際には「明らかに彼(大谷)は本件に満足しておらず、二度とこのようなことをしないように私を助ける(借金を補填する)と言った」と証言。スポーツ賭博が「違法であるとは知らなかった」とした。しかし、その後「翔平は私の借金のことは知らず送金もしていない」と当初の説明を撤回。大谷の弁護士が所属するバーク・ブレトラー法律事務所の広報担当者はこの日、「我々は大谷翔平が大規模な窃盗の被害者であることを分かり、我々はこの問題を当局に引き渡している」と声明を出した。

 山口氏は「スポーツ賭博に関して、特に賭金の送金を業として行う場合にはFederal Wire Actによって刑事罰が規定されてますよね。大谷選手自ら送金したとなると、場合によって彼自身が捜査の対象となる可能性がないとは言えないので、供述を変えて『窃盗』になったということでしょうか?」と水原氏の説明が変わった理由を推測。

 そして違法と知らなかった可能性について「十分ありますよね。多くの州で合法化されてるし」としつつ、「とはいえ『法の不知は罰する』という格言のとおり、法を知らなくても法を免れることはできません」と解説した。

 MLBのスポーツ賭博への姿勢は「NBAに続いて積極的な部類」だといい、「その収益を資金源化すべくロビイングもしてきたはずなので、周囲の雰囲気から見て、道徳的にはどうあれ違法とは知らなかったというのは真実かも」と水原氏は違法という認識がなかった可能性を指摘した。

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