寛一郎 歴史スペクタクル映画で主演決定「時代劇であり、エンターテインメント作品」ロケ地の住民にも感謝

2024年03月26日 07:00

芸能

寛一郎 歴史スペクタクル映画で主演決定「時代劇であり、エンターテインメント作品」ロケ地の住民にも感謝
映画「シサム」で主演を務める寛一郎(C)映画「シサム」製作委員会 Photo By 提供写真
 俳優の寛一郎(27)が映画「シサム」(今秋公開、監督中尾浩之、※「シサム」の「ム」は小文字表記)で主演することになった。脚本はフジテレビ系「結婚できない男」、NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」を手掛けた尾崎将也氏が担当する。
 江戸時代前期に「蝦夷地」と呼ばれた現在の北海道を領有した松前藩がアイヌとの交易を行っていた史実をもとにし、アイヌと和人(大和民族)との歴史を描いた壮大なストーリー。寛一郎が演じるのは、蝦夷地に赴き、異なる文化や風習に触れることで、アイヌの持つ精神や理念に共鳴していく武家の若者だ。



▽寛一郎コメント
もともとアイヌの歴史に興味があったので、オファーをいただけてうれしかったです。一月半ほど白糠町にお世話になりましたが、食べ物も気候も素晴らしく、町の皆さんにもたくさん協力をしていただいたことで映画が完成したと思っています。
僕は和人の役でしたが、役を通して、アイヌという文化をたくさん見れた気がします。
アイヌの文化にここまで着目して描いている作品は多くはないと思いますし、時代劇でありエンターテインメント作品になっています。
多くの方に楽しんでいだだけければ幸いです。

▽中尾浩之監督コメント
最初に本作のオファーを受け脚本を拝読した時、これは大変な仕事になるだろうと不安を覚えた記憶があります。
まずご挨拶をかねて白糠町に伺い、皆さんの思いや大自然に触れさせていただきました。たちまち私の心は奪われ、シラヌカの魅力にどんどん引き込まれていきました。硬くなっていた私の心にしなやかな風が吹き抜けたのです。その時の感覚を大切にしながら演出にのぞむことにしました。
目指したのはやわらかな風のような映画です。寛一郎さんはそのしなやかさを見事に表現してくれました。予想を遥かに超えたところへ映画を引きあげてくれました。類稀な才能に出会えたことに幸せを感じております。
ぜひ劇場に足を運んで身を委ねてください。心に風が吹き抜けますように。

▽脚本・尾崎将也氏コメント
アイヌのことを何も知らないところからのスタートでしたが、「とにかく飛び込んでみよう」と思ったところから色々なことが動き初め、多くの方のご尽力があり、一本の映画ができました。思ったよりもずっと大変な作業でした。脚本を直した回数はこれまでの自分が経験した中で最多となりました。しかし関係者の中には僕よりも大変な思いをした人がいたことでしょう。感謝しかありません。

◇寛一郎(かんいちろう) 1996年(平8)8月16日、東京都生まれの27歳。2017年に俳優デビュー。同年に公開された映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」で、第27回日本映画批評家大賞「新人男優賞」を受賞。さらに翌年、映画「菊とギロチン」で第92回キネマ旬報ベストテン「新人男優賞」、第33回高崎映画祭「最優秀新進男優賞」、第28回日本映画批評家大賞「助演男優賞」などの映画賞を受賞。2023年には初舞台となる「カスパー」で主演を務めた。近年の主な出演作には、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22年)、「月の満ち欠け」(22年)、「せかいのおきく」(23年)、「首」(23年)、「アクターズ・ショート・フィルム4」(24年、 WOWOW)、「プロミスト・ランド」 (24年)、「身代わり忠臣蔵」(24年)などがある。

おすすめテーマ

2024年03月26日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム