映画「オッペンハイマー」異例!米国から8カ月遅れで公開 “原爆の父”描いた話題作 日本人はどう見るか
2024年03月30日 05:18
芸能
日本では米国から8カ月以上遅れての公開。映画関係者は「最近では珍しい。原爆投下後の被害の直接的な描写がないことが議論になっていた」と指摘。1年生の州浜侑(あつむ)さんは、自身の留学経験を踏まえ「海外では原爆の悲惨さが知られていない。(被害の状況が)描かれていればより恐ろしさが伝わると思う」と語った。
一方、公開初日に都内で観賞した50代の女性は「主人公に感情移入してしまい原爆の完成を祈ってしまっている自分がいた」と感想。40代の男性は「原爆投下が成功し歓声が上がったシーンでは感じるものがあったが、それも当時のリアルなんだと思った」と話した。
米アカデミー賞では、宮崎駿監督(83)の「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞、核の恐怖の象徴でもあるゴジラの最新作「ゴジラ―1.0」が視覚効果賞を受賞した。この日、都内では「原爆の背景や歴史を学ぶという意味では今の日本人にこそ見てほしい」という意見もあった。世界各国で大ヒットした「オッペンハイマー」。日本人の目にはどのように映るのだろうか。