【悼む】「教授」と呼ばれた鈴木健二さんの勉強量と記憶力 記者にも丁寧「今年の紅白は話題になるよ」

2024年04月04日 04:50

芸能

【悼む】「教授」と呼ばれた鈴木健二さんの勉強量と記憶力 記者にも丁寧「今年の紅白は話題になるよ」
1985年11月、「第36回紅白歌合戦」の司会発表で、紅組新司会の森昌子と鈴木健二さん Photo By スポニチ
 【元NHKアナウンサーの鈴木健二さん死去 】 【悼む】2014年12月に発行した「スポニチアーカイブス」で、1985年のNHK紅白歌合戦を振り返ってもらうというテーマで鈴木さんを電話取材した。
 30年近く前のことを詳細に覚えていて、1時間以上も話をしてくれた。どういう記憶力をしているんだろうと舌を巻いた。アナウンサー時代から、台本は全て覚えてくるということで有名だった。

 85年の紅白歌合戦の現場では、鈴木さんはすでに定年間際で理事待遇。番組のチーフプロデューサーよりも上の立場だったので、鈴木さんが記者に話すのは広報担当者も止められない。アナウンス室に直接話を聞きにいくと、崩れてしまいそうなぐらいどの机よりも本が高く積まれたのが鈴木さんの席だった。その勉強量と記憶力で「クイズ面白ゼミナール」での愛称にちなみ、紅白のスタッフからも「教授」と呼ばれていたほどだった。

 「今年の紅白は話題になるよ」と話していたのは、森進一と森昌子の結婚を知っていたからだろう。記者にもいつも丁寧に対応してくれたことを思い出す。(スポニチOB・島倉 健治)

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