中井貴一&キムラ緑子 リーディングドラマ「終わった人」関西初舞台 「想像する面白さ感じて」
2024年05月22日 16:40
芸能
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中井は「原作を読んでこの台本を頂く前に相手役はキムラ緑子さんにしてもらいたいとお願いしました。何人もの女性の声を瞬時に変えていくっていうのは容易ではないんですけど、これができるのはキムラさんしかいない。僕の判断は間違っていなかったですね」とをたたえると、「このプレッシャー凄くないですか?中井さんが褒めてくださるので困っちゃって血圧が上がって上がって大変でした。今回、再演することで、私は役目をちゃんと果たせたんだなって思いました」とキムラは笑って返した。
リーディングドラマはステージに2人の椅子があり、並んだり、背を向けたりしながら場面を変えていく。「座り位置とか立ち位置は自然発生的にできていったところって大きいですよね」とキムラが話したところ「いや、ものすごい考えていましたよ。声張るのはよそうと思ったけど、さすがにここだけは…。ものすごいディスカッションして、ちょっと顔が青くなるくらいね。座り位置も綿密に割とやって、寝室のシーンだったら寝室にこう変わったんだと分かるようにと」と中井が説明を補足して大笑いするなど、和やかな取材会となった。
4役を演じ分けるキムラは「一番難しかったのは壮介さんが好きなる相手の方。若いんです。でも、若くて嫌みになったらダメだし…。私の中では壇蜜さんだったんですね。壇蜜さんの真似をすごく頑張って稽古していました。全然似なかったですけど」と苦労話を白状する。
中井はリーディングドラマの未来に言及して「2人だけで動けるリーディングという舞台は気軽にみなさんが足を運べるアイテムとして使えるかなと思っていて。今、映画とかドラマとかがとても難しくなっていて、それはお客様に想像力を委ねないものの限界がきている気がして。リーディングというのは想像の中で登場人物を描いてもらいながら、実像と錯覚しながら見てもらうっていうもの。内館さんの本の面白さと合致して想像する面白さを理解してださったのかなという風に思っています」と分析した。
関西では初公演。7月13日、14日は森ノ宮ピロティホールで、15日は兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールで立ち見席も用意されている。また、26年3月に再々演も決まっている。