「光る君へ」ウイカ「運命を切り拓く姿勢に親近感」ききょうに共感“生まれ変わり説”に「言い過ぎとも…」

2024年07月28日 20:45

芸能

「光る君へ」ウイカ「運命を切り拓く姿勢に親近感」ききょうに共感“生まれ変わり説”に「言い過ぎとも…」
大河ドラマ「光る君へ」第15話。ききょう(ファーストサマーウイカ)(C)NHK Photo By 提供写真
 俳優のファーストサマーウイカ(34)がNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8:00)で大きな存在感を放っている。「枕草子」を書いた平安時代を代表する女流作家・ききょう(清少納言)役。主人公のまひろ(吉高由里子)と対になる才気と自信に満ち溢れた女性を生き生きと演じている。ウイカは「すごく親近感を持ってキャラクターと接している」と語った。
<※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 大勢の記者を前に、開口一番「こえ―!」と口にする。からっとした明るさは、ききょうそのものだ。オファーを受けた心境を「うれしい気持ちはいっぱいなんですけど、“えぇ、本当に!?”という驚きが大きかったです」と振り返った。不安やプレッシャーは役柄を知れば知るほど消えていったという。「非常に自分と考え方や表現の仕方が近い。自分を見ているよう。SNSで“清少納言の生まれ変わり”と言っていただくことがあるんですが、“いやいや、言い過ぎでしょ”とも思わないというか、そうかもしれないと思うくらい。本当に重ね合う瞬間がある」と明かした。

 「枕草子」は四季の美しさを歌った「春はあけぼの…」が有名だが、あるあるネタや炎上ギリギリの毒舌など、バラエティーのエピソードトークのような話が満載。ハッキリした物言いと頭の回転の速さ活躍中のウイカにぴったりのハマり役だ。

 ききょうは第21話「旅立ち」(5月26日放送)で、生きる気力を失った定子(高畑充希)のために「枕草子」の執筆を始める。ウイカは放送終了後に自身のSNSで、劇中の「枕草子」が直筆であることを明かし、大きな反響を集めた。「書はかなり練習しました。絶対にSNSで言ってやろうと思った。本人じゃないと疑われるだろうから。1枚1枚これみよがしに並べて写真を撮りました。清少納言がこの時代にいてもSNSで自慢しただろうな」と話し、記者たちを笑わせた。

 明るく負けん気の強いキャラクターは所作にも反映させている。「着物のさばき方はゆったりと雅にと言われたけど、清少納言ならきびきびする瞬間もあったと思う。慣れてきたらそれを落とし込むようにした。御簾の“下ろしテク”とかありそう。チンタラしている奴のことを“あいつ遅えな”とか言っていそう」。指先から足先まで意識を通わせ、ききょうを体現している。

 ききょうの自らの志のために突き進む生き方は、多くの視聴者の支持を受けている。ウイカは「自分の信念を曲げずに野望や野心を優先する選択肢を取ることはきっと異端だったのだと思う」とした上で、「まさに自分はそういう生き方をしてきた」と自身を重ね合わせた。

 ウイカは、高校卒業後に大阪の劇団「劇団レトルト内閣」に入団。その後上京し、破天荒なパフォーマンスのアイドルグループ「BiS」に加入した。2019年に出演したバラエティー番組をきっかけにブレイクし、遂に念願の大河出演を果たした。「博打な人生を歩んできているので、自分の手で運命を切り拓く姿勢はとても親近感が湧くし、私もきっとそうすると思うという意識があります」。自身の足跡を確かめながら、意志を宿した力強い眼差しで答えた。

おすすめテーマ

2024年07月28日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム