三谷幸喜氏 クドカンに「苦い思い出」も有働由美子アナが笛で“ピー音”ドラマ賞司会コンビで存在感

2024年10月28日 17:45

芸能

三谷幸喜氏 クドカンに「苦い思い出」も有働由美子アナが笛で“ピー音”ドラマ賞司会コンビで存在感
登壇する司会の三谷幸喜氏と有働由美子(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 世界水準で海外に売れる可能性が高い優秀なテレビドラマを表彰する「東京ドラマアウォード2024」の発表・授賞式が28日、東京プリンスホテルで行われ、俳優の阿部サダヲ(54)が主演を務め、今年1月期に旋風を巻き起こしたTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(金曜後10・00)が作品賞(連続ドラマ部門)優秀賞、脚本賞(宮藤官九郎氏)、演出賞(金子文紀監督)、主題歌賞(Creepy Nuts「二度寝」)を受賞した。
 宮藤氏がオリジナル脚本を手掛けたヒューマンコメディー。「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」の宮藤氏&阿部&磯山晶プロデューサーが「タイガー&ドラゴン」以来19年ぶりにタッグを組んだ。主人公は1986年(昭和61年)から2024年(令和6年)にタイムスリップしてしまった“昭和のダメおやじ”体育教師の小川市郎。彼の“不適切”な言動がコンプライアンスで縛られた令和の人々に考えるヒントを与えた。

 毎回、昭和と令和のギャップなどを小ネタにして爆笑を誘いながら、「多様性」「働き方改革」「セクハラ」「既読スルー」「ルッキズム」「不倫」「分類」、そして最終回は「寛容」と社会的なテーマをミュージカルシーンに昇華。コンプラ社会に押し付けがましくなく一石を投じる宮藤氏の意欲的な筆が冴え渡り、SNS上で大反響を呼んだ。

 TBSと韓国の制作会社Basestory社が契約を締結。韓国版リメークの制作も決定している。

 宮藤氏はビデオメッセージで「色々な人から攻めた内容だとか現代を斬っていると言われてはいるんですが、作品を作っている時は割と及び腰というか。こんなのやって大丈夫なのかな、と。しかも途中から完全に業界モノにもなっていくし、なかなか業界の人には評価してもらえないんじゃないかと思っていました」と明かし「僕たちのチャレンジ精神を認めていただけたのかな、と。今後も、こういう精神で作品を作っていきたいと思います」と喜んだ。

 登壇した金子監督は86年当時は中学3年、現在は管理職としてコンプライアンスなどに向き合い「自分ごととして、いつも以上に1カット1カット、熱が入りました」と振り返った。

 今年の司会は、脚本家の三谷幸喜氏と有働由美子アナウンサーのNHK大河ドラマ「真田丸」コンビ(16年、脚本と語り)。主題歌賞は、三谷氏がCreepy Nutsのメッセージをラップ調(?)で代読した。

 脚本賞・宮藤氏の紹介時には、三谷氏が「宮藤さんに関しては、苦い思い出がございます。宮藤さんが向田…」と切り出すと、隣の有働アナが笛を吹く“演出”。三谷氏が「僕はもらっていなかったので、非常に悔しくて、何とかして…(笛の音)」と向田邦子賞のエピソードを続けたが、有働アナが“ピー音”でかき消した。「深夜2時頃に宮藤さんの…(笛の音)という経験があります。今となっては笑い話になるかなと思っております」と締めくくり、会場の笑いを誘った。

 2人は息の合った司会ぶりを披露。三谷氏に影響を受けたとスピーチし“共演”を喜ぶ登壇者も相次ぎ、存在感を示した。

 「東京ドラマアウォード」は08年にスタートし、世界水準で海外に売れる可能性が高い優秀なテレビドラマを表彰。対象は前年7月1日~表彰年6月30日に放送された作品。

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