【高校サッカー】青森山田・正木監督、万感 実質“就任1年目”で頂点 「泣かない予定」も目頭熱く

2024年01月09日 04:55

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【高校サッカー】青森山田・正木監督、万感 実質“就任1年目”で頂点 「泣かない予定」も目頭熱く
<青森山田・近江>胴上げされる青森山田・正木監督(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【第102回全国高校サッカー選手権決勝   青森山田3―1近江 ( 2024年1月8日    国立 )】 自然と目頭が熱くなった。コーチとして3度の優勝を経験したが、指揮官としては初の戴冠。「泣かない予定だったが、選手たちをもう見られなくなると思うと、優勝よりもそちらの方が感動した」と正木監督は振り返った。
 野球少年だった小学4年時、帝京と四日市中央工の第70回大会決勝を見たことでサッカーに傾倒した。「(元日本代表)小倉隆史さんを見て選手権に出たい、勝ちたいと強く思った」。小学5年からサッカーに熱中し、中学時代には約2年間、ブラジルにサッカー留学した。青森山田高では1年時から主力として選手権に出場した。仙台大を経て、04年に指導者として母校に帰還。「良き兄貴分」だった恩師とタッグを組んで常勝軍団の礎を築いてきた。

 指揮を引き継いだのは22年10月。「日本一の組織」の監督になったことで重圧はあったが、コーチを19年間務めてきた自負があった。「黒田監督からプレッシャーはかけられてきた。それに比べたら伸び伸びとできました」と周囲の不安を笑い飛ばす。

 黒田前監督はJ2町田を1年でJ1に昇格させた。「(黒田)監督が結果を出せば自分ももっと結果を出したいと思う」。誰よりも負けず嫌いな42歳。「1回優勝したことによってもっと欲が出てきそう。また頑張りたい」と情熱を燃やしていた。

 ◇正木 昌宣(まさき・まさのり)1981年(昭56)5月22日生まれ、札幌市出身の42歳。小学5年からサッカーを始め、FWとして北海道選抜などに選出された。青森山田高では1年時から主力で、5度の全国大会を経験。仙台大卒業後に青森山田高のコーチに就任。黒田前監督の右腕として19年間チーム強化に携わった。家族は妻と娘2人。

 ▽青森山田 1918年創立で中高一貫の私立校。主な卒業生にテニス男子の錦織圭、卓球で東京五輪金メダリストの水谷隼さんら多くのトップ選手がいる。サッカー部は元日本代表の柴崎岳(鹿島)や、パリ五輪出場を目指すU―23日本代表候補の松木玖生(FC東京)らを輩出した。

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