ベッケンバウアー氏への追悼 サッカー界から止まらず プラティニ氏、マテウス氏らが別れを惜しむ

2024年01月09日 14:12

サッカー

ベッケンバウアー氏への追悼 サッカー界から止まらず プラティニ氏、マテウス氏らが別れを惜しむ
ベッケンバウアー氏(ロイター)
 サッカーの西ドイツ(当時)代表の選手、監督としてW杯を制したフランツ・ベッケンバウアーさんが死去した。78歳だった。現地メディアによれば、家族が8日に公表した。
 「皇帝」と呼ばれた名選手の死去を受け、サッカー界からは悼む声が相次いだ。フランス代表で「将軍」と呼ばれたミシェル・プラティニ氏(68)はAP通信に「彼は気品と思いやり、友情を象徴した。生涯の友人でペレ、クライフ、チャールトンとともに私をサッカーに導いてくれた。ピッチ内外で品格のお手本だった」としのんだ。

 ベッケンバウアーさんが監督として西ドイツを優勝に導いた90年W杯イタリア大会で主将を務めたローター・マテウス氏(62)は「選手、監督として最も偉大な人物の1人でピッチ外でも同様だった。彼を知る誰もがフランツがいかに偉大で寛大な人間だったか知っている」と語った。

 元イングランド代表FWのガリー・リネカー氏(63)は自身のSNSで「我々の競技の絶対的な偉人。優雅さと魅力とともに全てを勝ち取った最も美しい選手の1人」と称賛。

 AP通信によれば、ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督(36)は「彼によるリベロの解釈が試合を変えた。この役割とボールに対する緊密さが彼を自由にした」とDFながら攻撃にも参加する役割を確立した偉業を称えた。

 ベッケンバウアーさんは西ドイツ代表で103試合に出場。主将で臨んだ地元開催の74年W杯で優勝に貢献した。バイエルン・ミュンヘンでは74年から欧州チャンピオンズ杯(現欧州チャンピオンズリーグ)を3連覇。バロンドール(当時欧州最優秀選手)に2度輝いた。西ドイツ代表監督では86年W杯メキシコ大会で準優勝。90年イタリア大会では頂点に導き、主将と監督で世界一となった。Bミュンヘンの監督や会長も歴任した。

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