計量失格の樋口黎 最後の50グラムは「極限の状態で落ち切らなかった」

2021年04月11日 19:06

レスリング

計量失格の樋口黎 最後の50グラムは「極限の状態で落ち切らなかった」
男子フリースタイル57キロ級で、計量失格となり質問に答える樋口黎(日本レスリング協会提供) Photo By 提供写真
 【レスリング東京五輪アジア予選最終日 ( 2021年4月11日    カザフスタン・アルマトイ )】 男子フリースタイル57キロ級でリオデジャネイロ五輪銀メダルの樋口黎(25=ミキハウス)が、体重オーバーのため計量で失格した。今大会で2位までに五輪出場枠が与えられ、獲得すれば日本協会の選考基準により東京五輪代表が決まっていた。
 最後の50グラムを落とすことができず、樋口は「食生活、運動量、カロリーなど全部気を付けてやってきた。全力で一切の妥協なくやってきたが、極限の状態で落ち切らなかった」とコメント。日体大時代の15年の全日本選抜で計量失格はあったが、海外の試合では初めて。減量に苦しんだ経験から栄養講座を受けるなど努力し、食事も工夫していただけに「現実を受け止めるしかない。これが結果なので覆すことはできない」と肩を落とした。

 樋口はリオ五輪後に65キロ級まで階級を上げたが、19年世界選手権代表決定プレーオフで乙黒拓斗(自衛隊)に敗れ、57キロ級に戻した19年全日本選手権を制して五輪アジア予選の出場権を得ていた。五輪出場枠の獲得は5月の世界最終予選(ブルガリア)がラストチャンスとなるが、日本協会の判断次第では19年全日本選手権2位で山梨学院大コーチの高橋侑希(27)が出場する可能性もある。樋口は「帰国したら隔離期間もあるので、その間に気持ちを切り替えてもう一回り体を小さくしないといけない。できることをやっていって、あとは祈って待つしかない」と話した。

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