【大相撲春巡業】初参加の金峰山に高安の壁 5分間のかわいがりに精根尽き果てる

2023年04月04日 16:56

相撲

【大相撲春巡業】初参加の金峰山に高安の壁 5分間のかわいがりに精根尽き果てる
ぶつかり稽古で高安のかわいがりを受ける金峰山                               Photo By スポニチ
 大相撲春巡業が4日、愛知県岡崎市で行われ、カザフスタン出身の平幕・金峰山(25=木瀬部屋)が初めて参加した巡業について「きついっすね。いろいろやることがあって。思った以上にお客さんも多くて緊張しています」と話した。
 この日の申し合い稽古では6番取って3勝3敗。主体とする突っ張りは封印して四つに組むことが多かったが、朝乃山を堂々と寄り切るなど成長した姿をアピールした。しかし、ぶつかり稽古ではベテランの平幕・高安(33=田子ノ浦部屋)の分厚い壁に悪戦苦闘。押しても押せない約5分間のかわいがり。スタミナ切れで息もあがり、まともに腰も割れない。観客の声援で何とか押し切ったが、日頃の穏やかな表情からは一変。苦悶の表情が収まるには数分間を要することになった。「(幕内は)みんな強い。部屋の稽古と違いますね」

 稽古以外にも大勢のファンへのサインなど慣れないことも多く、「サインの練習はしていたけど急にこんなにやったことないし、お客さんも多くてびっくり」と苦笑い。21年九州場所での初土俵から負け越しなしと着実に番付を駆け上がり、新入幕だった春場所では11勝で初の敢闘賞を受賞した。母国の両親からも祝福され「SNSなどで反応もたくさんあった」と話す。まだまだ勉強の段階だが、荒削りなぶん伸びしろも十分ある。「春場所は勝ち越しはしたいと思っていたけど体がよく動いた。次の場所もケガしなように頑張りたい」と上位での戦いが予想される夏場所を見据えた。

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