【新弟子検査】所属力士1人の錦戸部屋に待望の新弟子　15歳・中村謙信「大部屋に1人…寂しい」

2023年04月04日 19:59

相撲

【新弟子検査】所属力士1人の錦戸部屋に待望の新弟子　15歳・中村謙信「大部屋に1人…寂しい」 — 錦戸部屋に入門した中村謙信（撮影・前川　晋作） Photo By スポニチ

　大相撲春場所の新弟子検査が4日、東京・両国国技館で行われ、受検した33人全員が身長1メートル67、体重67キロ以上（中学卒業見込み者は1メートル65、65キロ以上）の体格基準をクリアした。内臓検査の結果に問題がなければ7日に合格が発表され、夏場所（5月14日初日、両国国技館）の番付に載って序ノ口で初土俵を踏む。

　所属力士1人の錦戸部屋に待望の新弟子が入った。身長は合格ギリギリの1メートル65で体重94キロの中村謙信（15）。相撲経験はないが柔道で90キロ級静岡県5位の実績を持つ。自身よりも大きな体の新弟子たちを前に「（身長）190超えとかデカい人ばかりで衝撃でした」と苦笑いしていた。

　錦戸部屋の所属力士は幕内・水戸龍（28）のみ。現在はその水戸龍が巡業中で部屋にいないため「大部屋に1人です。孤独というか、めちゃくちゃ寂しいです」と部屋の状況を明かした。春場所中の大阪宿舎から合流し、力士としての生活をスタート。幕内力士にマンツーマンで稽古をつけてもらい「大人数の良さもあるけど個人で教えてもらう良さもある。ありがたい環境です」と感謝した。土俵外でも面倒見の良い13歳上の兄弟子は憧れの存在。「優しいです。本当に良い先輩に出会えたなと思っています」と敬意を示した。

　相撲経験がないため、まずは四股やすり足などの基礎を体に染み込ませている。「一から教わって、自分の相撲を見つけていきたい」と意気込んだ。錦戸部屋に新たな戦力が加わり、15歳の新弟子が力士人生の第一歩を踏み出した。