プロ転向の小林陵侑 師匠の葛西紀明からは「巣立っていくんだな」

2023年04月04日 13:11

ジャンプ

プロ転向の小林陵侑 師匠の葛西紀明からは「巣立っていくんだな」
シーズンを終え、世界選手権の銀メダルを手に帰国した小林陵侑 Photo By スポニチ
 ノルディックスキー・ジャンプ男子の小林陵侑(チームROY)が4日、22~23年シーズン全公式戦を終えて羽田空港に帰国。W杯では計3勝、3月の世界選手権では個人ラージヒルで銀メダルを獲得したシーズンを振り返り、「本当に沈み、上がりの激しいシーズンで、周りのサポートのおかげでここまで来られた。夏は十分に練習できていなかったが、中盤からエンジンがかかり、結果3勝できたことは良かった」と振り返った。
 前日にはSNSなどを通じて8年間所属した土屋ホームを退社し、この4月からプロ転向したと発表。所属は自身で立ち上げた「チームROY」となった。競技人生で最大級の決断の理由については、「(昨年2月の北京)五輪でメダルを獲り、このままではダメだと思った。日本のジャンプを盛り上げたいし、底上げしたい。周りに色々と影響を与えられれば」と表明した。

 プロ転向に当たっては、土屋ホームの選手兼監督で師匠と仰ぐ冬季五輪8度出場の葛西紀明には、昨年の北京五輪後に自宅に招かれ、食事をしながら決意を表明。“レジェンド”からは一言、「巣立っていくんだな」と言われたそうで、会社や師匠に向けては改めて「本当に入社してからスキーだけをして生活させてもらい、家族みたいな感じ。葛西さんも優しく接してくれた」と感謝の言葉を述べた。

 現状はチームROYの体制や今後の活動予定などは白紙。「バタバタすると思う」と苦笑いも、「ワクワクしている」と新たな門出に表情も明るかった。

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