【新弟子検査】インカレ優勝の日大の春山万太郎&城間瑠正が尾上部屋から受検 ともに目指すは「三役」

2023年04月04日 16:29

相撲

【新弟子検査】インカレ優勝の日大の春山万太郎&城間瑠正が尾上部屋から受検 ともに目指すは「三役」
尾上部屋から新弟子検査を受検した日大出身の城間瑠正(左)と春山万太郎(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲春場所の新弟子検査が4日、東京・両国国技館で行われ、受検した33人全員が身長1メートル67、体重67キロ以上(中学卒業見込み者は1メートル65、65キロ以上)の体格基準をクリアした。内臓検査の結果に問題がなければ7日に合格が発表され、夏場所(5月14日初日、両国国技館)の番付に載って序ノ口で初土俵を踏む。本来は春場所前に行われるはずだが、昨年に続いて新型コロナウイルス感染対策のため前相撲が中止となり、検査はこの日に延期された。
 昨年の全国学生選手権で団体優勝を果たした日大から春山万太郎(22)と城間瑠正(22)がともに尾上部屋から受検した。昨年度の主将を務めた春山は、個人戦では全国選抜大学実業団相撲刈谷大会3位、全日本選手権16強などの実績を持つ。大学時代の最大の目標であった全国学生選手権団体優勝を主将として成し遂げ「終わった後はボーッとしていた時もあった」と燃え尽きていたが「時間が経つにつれてプロに挑戦したいという気持ちが芽生えてきた」と角界入りを決意した。

 師匠の尾上親方(元小結・浜ノ嶋)を始め、千賀ノ浦親方(元幕内・里山)、佐ノ山親方(元幕内・天鎧鵬)と日大の大先輩3人が在籍している尾上部屋。尾上親方の長男である現序二段の照寶(てるたか=22)が春山と埼玉栄高で同級生だった縁もあり、この部屋を選んだ。目指すのは師匠と同じ地位。「三役までいけるように頑張りたい」と夢を語った。

 小学生の頃から競い合ってきた同学年には幕内・平戸海(境川部屋)や十両・北の若(八角部屋)らがいる。「自分も早く関取に上がれるようにという思いで頑張っていきます」と、あまり意識はせずに出世を見据えた。また、同学年では日体大の中村泰輝(二所ノ関部屋)が夏場所で幕下10枚目格付け出しデビューの予定。序ノ口からスタートする春山は「早くそこと戦える位置までいきたいとずっと思っています」と対抗心を燃やした。

 尾上部屋から城間瑠正も受検。「4年間ずっと一緒にやってきたので(プロに)行くなら一緒に」と春山に誘われて同じ道を選んだ。この日は「初めての服装で両国に来て、何も始まってはいないですけど緊張しています」と初々しさを見せた。目指す地位は「幕内に入って三役まで」。これから始まる力士人生へ向け「力士としても人としても師匠みたいになりたい」と夢を語った。


 ◇春山 万太郎(はるやま・まんたろう)2000年(平12)6月3日生まれ、鹿児島県瀬戸内町出身の22歳。古仁屋相撲クラブで5歳から相撲を始め、小4でわんぱく相撲全国大会準優勝。小5で全日本小学生優勝大会3位。埼玉・大宮西中3年時に全中8強。埼玉栄高3年時に全国高校金沢大会準優勝、全国選抜十和田大会準優勝。日大2年時に全国学生体重別無差別級8強。4年時に全国大学選抜宇佐大会4位、全国選抜大学実業団相撲刈谷大会3位、全国学生選手権団体戦(二陣で出場)優勝、全日本選手権16強。1メートル81、141キロ。

 ◇城間 瑠正(しろま・りゅうせい)2000年(平12)5月16日生まれ、沖縄県浦添市出身の22歳。小2から相撲を始め、小4でわんぱく相撲全国大会8強。浦添中3年時に全中団体戦(大将で出場)優勝。中部農林高3年時に全国高校総体8強。日大4年時に全日本大学選抜金沢大会8強、東日本学生体重別135キロ以上級準優勝、全国学生体重別135キロ以上級3位。1メートル80、175キロ。

おすすめテーマ

2023年04月04日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム