対戦データがない伯桜鵬が有利 私も経験した“情報のない怖さ”

2023年07月23日 05:18

相撲

対戦データがない伯桜鵬が有利 私も経験した“情報のない怖さ”
<大相撲名古屋場所14日目>北勝富士(右)の押しを、土俵際で耐える伯桜鵬(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所14日目 ( 2023年7月22日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 【二所ノ関親方 真眼】終盤にもつれた優勝争いも3人に絞られました。いずれも初優勝が懸かる中で伯桜鵬の快進撃には驚きしかありません。
 北勝富士戦。脇を固めてくる相手の防衛網をかいくぐって伯桜鵬は左四つに組んだ。それ自体、ただものではありませんが、我慢しながら勝機をうかがい、土俵際での粘り腰で逆転勝ちしました。実績や経験では3人の中で一番不足していますが、最大の強みは「新入幕」だということです。

 私も現役時代、新入幕で旋風を起こした逸ノ城戦はデータがなく「どうしたらいいのか」と正直戸惑いました。情報が何もない怖さは千秋楽に対戦する豊昇龍も持っているはずです。期待感に加え、勢いなどを加味して伯桜鵬が若干有利な状況にあるとみています。

 しびれるような取組となった豊昇龍と伯桜鵬の直接対決。豊昇龍も大関昇進が懸かっていますし、19歳の優勝を阻止すべく全力で立ちはだかるでしょう。名勝負必至の大一番。私も勝負審判として土俵下から見守らせていただきます。(元横綱・稀勢の里)

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