負けて強し!19歳伯桜鵬が技能賞と敢闘賞 朝乃山が再出場4連勝で勝ち越し 豊昇龍初V&大関昇進確実

2023年07月23日 18:40

相撲

負けて強し!19歳伯桜鵬が技能賞と敢闘賞 朝乃山が再出場4連勝で勝ち越し 豊昇龍初V&大関昇進確実
<大相撲名古屋場所千秋楽>豊昇龍に敗れ 礼をする伯桜鵬に、拍手が送られる(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所千秋楽 ( 2023年7月23日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 大相撲名古屋場所は23日、愛知・ドルフィンズアリーナで千秋楽の取組が行われ、関脇・豊昇龍(24=立浪部屋)が新入幕の伯桜鵬(19=宮城野部屋)との3敗対決を制して優勝決定戦に進出。決定戦では平幕・北勝富士(31=八角部屋)を押し出しで下し、待望の初優勝を決めた。これで大関昇進目安となる三役3場所合計33勝に到達。モンゴル出身力士7人目の大関昇進を確実にした。
 最後まで場所を盛り上げ続けた19歳“令和の怪物”伯桜鵬は千秋楽で豊昇龍に敗れ11勝4敗。豊昇龍戦では鬼の形相の関脇とにらみ合いを演じるなど心技体ともに、相撲界の明るい未来を感じさせた19歳。新入幕ながら優勝争いに加わったことが大きく評価され技能賞と敢闘賞を受賞した。

 再入幕から2場所目。ここから三役、そして大関への返り咲きを目指していく中で、立ち止まるわけにはいかなかった東前頭4枚目の朝乃山(29=高砂部屋)は、左上腕二頭筋部分断裂で8日目から休場も12日目から再出場。気迫のこもった相撲で関脇・若元春を寄り切りで破り4連勝締めで8勝4敗3休と勝ち越しを決めた。

 千秋楽を終え日本相撲協会の審判部が、豊昇龍の大関昇進に向けた臨時理事会招集を八角理事長に要請。豊昇龍も「夢のところなんで…うれしっす」と大関昇進を確実とし笑顔を見せた。

 今場所、豊昇龍とともに注目され大関獲りに挑んだ大栄翔(29=追手風部屋)、若元春(29=荒汐部屋)。史上初の大関3人同時昇進なるかが今場所最大の注目点だったが、大栄翔は9勝6敗で終え3場所31勝止まり。若元春も9勝6敗で3場所30勝止まりと2関脇が目安の数字に届かず終わった。

 日本相撲協会はこの日、三賞選考委員会を開き、新入幕ながら千秋楽まで優勝争いに加わった伯桜鵬を技能賞と敢闘賞に選出。初土俵から4場所目での三賞受賞は雅山、逸ノ城の5場所目を1場所更新する最速受賞となった。殊勲賞には11日目で10勝1敗で優勝争いのトップを走った錦木(32=伊勢ノ海部屋)が初受賞。決定戦に進出した関脇・豊昇龍(24=立浪部屋)と北勝富士(31=八角部屋)も敢闘賞を初受賞。千秋楽に勝った場合の条件付きだった新入幕の湘南乃海(25=高田川部屋)と豪ノ山(25=武隈部屋)、小結・琴ノ若(25=佐渡ケ嶽部屋)も敢闘賞を受賞した。

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