宮城野部屋の向中野が新十両昇進確実に「厳しい稽古が少しは報われた」西幕下3枚目で勝ち越し

2023年07月23日 07:18

相撲

宮城野部屋の向中野が新十両昇進確実に「厳しい稽古が少しは報われた」西幕下3枚目で勝ち越し
<大相撲名古屋場所14日目>志摩ノ海(右)を押し出しで破る向中野(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所14日目 ( 2023年7月22日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 西幕下3枚目の向中野(20=宮城野部屋)が西十両9枚目の志摩ノ海(34=木瀬部屋)を破って勝ち越しを決めた。
 立ち合いから左四つに組み止められそうになったが、左は差さずにハズで押しに徹底。下から下から押し上げて志摩ノ海を押し出した。

 「やることは決まっていたので、絶対勝つという強い気持ちでやりました」。新十両昇進に望みをつなぐ大きな白星を手にした。

 相手の志摩ノ海は準ご当所の同郷・三重県出身で、志友館相撲道場の13年先輩にあたる。名古屋の土俵で大先輩から貴重な白星。他の力士の成績や千秋楽の取組編成により、向中野の新十両昇進が確実となった。

 同部屋の関取衆の存在が刺激に。幕内・北青鵬(21)は鳥取西中、鳥取城北高の1年先輩で、新入幕・伯桜鵬(19)は1年後輩にあたる。年齢は上だが弟弟子の輝鵬(24)も新十両昇進を果たし、部屋の稽古場に白まわしは3人に。「自分も早く白まわしをつけたい」と場所前から意気込んでいた。勝ち越しを決めた直後には「ホッとした。厳しい稽古をしてきたのが少しは報われた」と喜びを示した。

 幕内の優勝争い首位で千秋楽を迎える伯桜鵬のことは、後輩ながらも「憧れる」という。「逆にこっちが教えてもらうぐらい、人格も素晴らしい。早く追いつきたい」。後輩の背中を追う20歳が、宮城野部屋から今年3人目の関取昇進となる。

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