伯桜鵬 109年ぶり新入幕優勝へ豊昇龍と運命の千秋楽決戦

2023年07月23日 05:19

相撲

伯桜鵬 109年ぶり新入幕優勝へ豊昇龍と運命の千秋楽決戦
<大相撲名古屋場所14日目>北勝富士(奥)を突き落としで破る伯桜鵬(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所14日目 ( 2023年7月22日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 大関昇進を目指す関脇対決は豊昇龍が若元春を小手投げで退け、3敗を守った。19歳の新入幕・伯桜鵬は単独首位の平幕・北勝富士を突き落とし、同じく3敗でトップに並んだ。千秋楽は大関獲りの昇進目安三役3場所33勝に迫った豊昇龍と、109年ぶりの新入幕優勝を狙う伯桜鵬が激突する。優勝争いは、3人に絞られた。途中出場の新大関・霧島は朝乃山のすくい投げに屈し、6勝6敗2休で負け越した。
 “恐るべし”伯桜鵬がついに首位を捉えた。13日目の錦木戦に続き、首位の北勝富士を自らの手で引きずり降ろした。得意の左四つに組み合い、相手が勝負を懸けて出てきたところを土俵際右へ回り込んで逆転の突き落とし。物言いがつく際どい展開にも「残せると思っていたので焦ってはいなかった」とどこまでも落ち着いていた。

 新入幕力士が首位で千秋楽を迎えるのは、1場所15日制が定着した1949年夏場所以降では初。この歴史的な大活躍を、鳥取城北高の大先輩でもある部屋の間垣親方(元幕内・石浦)は場所前から予想していた。「下(の番付との対戦)で星を伸ばして終盤の3、4日で勝負して」。おおよそ当たってはいるが違うのは星の並び。実際には9日目までに3敗し、終盤に来て阿炎、錦木、北勝富士と三役や優勝争いのトップを次々に撃破した。“令和の怪物”の進撃ぶりに「想像を超えてますね。何から何までスケールが違う」と笑うしかなかった。

 初土俵から4場所目での史上最速優勝へ周囲の期待は日に日に高まる。千秋楽は結び前で同じく首位の関脇・豊昇龍に挑む。「一つの夢で、物凄く遠い存在」としていた憧れの賜杯がもう、すぐそこにある。

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