飛び込みの玉井陸斗 強行出場でパリ五輪内定 棄権なら切符スルリ…腰痛押して出場

2023年07月23日 05:00

飛び込み

飛び込みの玉井陸斗 強行出場でパリ五輪内定 棄権なら切符スルリ…腰痛押して出場
1回目の演技を終え、棄権した玉井(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【水泳世界選手権第9日 ( 2023年7月22日    福岡 )】 飛び込みの今大会最終種目となった男子高飛び込み決勝が行われ、腰痛を押して強行出場した前回銀メダルの玉井陸斗(16=JSS宝塚)は1本目だけを飛んで演技を止め、72・00点で12位だった。決勝に出場して順位条件を満たしたため、来夏のパリ五輪代表に内定。仮に棄権していれば、準決勝13位の選手が繰り上がりで出場していたため、内定を逃していた。
 限界だった。腰痛を押して強行出場した玉井は1本目407C(後ろ踏み切り前宙返り3回半抱え型)のダイブで患部の状態が悪化。馬淵コーチ、ドクターらと相談し、2本目以降を飛ばない決断を下した。
 取材エリアに姿を現さず、ホテルで治療。関係者を通して「申し訳ない。早くケガを治してパリ五輪では必ずメダルを獲りたい」とコメントした。

 18日の練習で古傷の腰痛が再発。痛みを押して21日の予選、準決勝に出場した。予選を12位通過。準決勝はぎっくり腰を発症しながら7位で乗り切った。決勝は「行けるところまで行きたい」と出場を志願。2大会連続のメダルを目指したが、無念の結末となった。野村孝路飛び込み委員長は「意図的に1本目しか飛ばなかったわけではない。1本目を終えて無理する必要はないという判断をした」と説明した。

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