豊昇龍 あふれる涙「出ちゃったっす…止まらなかったっす」初Vの喜び「親方の後におじさんに」館内大拍手

2023年07月23日 18:15

相撲

豊昇龍 あふれる涙「出ちゃったっす…止まらなかったっす」初Vの喜び「親方の後におじさんに」館内大拍手
<大相撲名古屋場所 千秋楽>優勝インタビューで笑顔の豊昇龍(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所千秋楽 ( 2023年7月23日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 大相撲名古屋場所は23日、愛知・ドルフィンズアリーナで千秋楽の取組が行われ、関脇・豊昇龍(24=立浪部屋)が新入幕の伯桜鵬(19=宮城野部屋)との3敗対決を制して優勝決定戦に進出。決定戦では平幕・北勝富士(31=八角部屋)を押し出しで下し、待望の初優勝を決めた。これで大関昇進目安となる三役3場所合計33勝に到達。モンゴル出身力士7人目の大関昇進を確実にした。
 結び前の大一番で19歳“令和の怪物”に貫禄を示し、決定戦では北勝富士を冷静に押し出し千秋楽連勝締め。悲願の初優勝が決まった瞬間、こぼれ落ちる涙を拭い、喜びをかみ締めた。

 そして初めての優勝インタビュー。「うれしっす」と鬼の形相の取組、そして涙から一転、顔をクシャクシャにしてはにかんだ。初めての賜杯の重みは「全然覚えてないっす」と初々しいコメント。勝った瞬間の涙には「出ちゃったっすね。凄くうれしくて、我慢してたんですけど…止まらなかったっす」と照れ笑いを浮かべた。

 そして「ここまできたんだから、やるしかない」という思いで千秋楽を迎えたと明かした。そして審判部が大関昇進に向けた臨時理事会招集を八角理事長に要請したことを聞いた関脇は「夢のところなんで…うれしっす」と再び満面の笑みを浮かべた。

 初優勝の喜びは「一番最初に親方に。そのあとに、おじさんに言いたいです」と会場を沸かせた豊昇龍が、これからの角界をけん引していく。

 ◇豊昇龍智勝(ほうしょうりゅう・ともかつ=本名スガラグチャー・ビャンバスレン)1999年(平11)5月22日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身の24歳。千葉・日体大柏高相撲部から18年初場所初土俵、同年夏場所で序二段優勝。20年秋場所に新入幕を果たし、翌年名古屋場所、22年九州場所で技能賞受賞。元横綱・朝青龍は父方の叔父。しこ名は立浪親方の現役時代のしこ名から「豊」、朝青龍から「龍」を継承。「しょう」は叔父の「青」でなく親方から「昇」を勧められて選んだ。1メートル88、142キロ。

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