【丸山茂樹メジャー基準】松山はショットは申し分ない。パットがアジャストできればいつでも優勝できる

2023年07月23日 18:29

ゴルフ

【丸山茂樹メジャー基準】松山はショットは申し分ない。パットがアジャストできればいつでも優勝できる
<全英オープン・第3ラウンド>16番、ティーショットを放ち打球を見つめる松山英樹(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【米男子ゴルフツアー 全英オープン 第3日 ( 2023年7月22日    英国ホイレーク ロイヤルリバプールGC=7383ヤード、パー71 )】 3日目、日本勢2人はいいゴルフを見せてくれました。星野は予選を通過した安堵感もあって、のびのびとやれていましたね。最終日も気を引き締めながら楽しんくれればいい。メジャーでは課題が明確になるものです。もともと飛距離は申し分ない。海外で勝つためには何が足りないのかを見つけてほしいと思います。
 松山はショットも申し分なかったし、落ち着いていました。バーディーチャンスもたくさん作った。ただ、パットのラインが一筋違った。ストロークは相変わらずいい感じなんですけど、ラインを大げさに読み過ぎているのか、読み切れていないのか。タッチとラインのコンビネーションが合っていないのかなと感じました。タッチが弱い時にはラインに乗っているのに、強く打つ時には抜けていました。そこをアジャストできてくれば、いつでも優勝争いにできるし、優勝できそうな雰囲気があります。

 単独首位を守ったハーマンは安定したプレーをしています。特にパットとアプローチがうまい。18番はティーショットを大きく曲げて、第3打もグリーン左に外してピンチになりましたが、きっりち寄せて、微妙な距離の「クラッチパット」を真ん中から入れてパーセーブしました。あのプレーには負けん気の強さも感じました。

 2位とは5打差ありますから、1打でも伸ばせば優勝の確率はかなり高くなるでしょう。ただ全英オープンでは何が起こるか分かりません。18番のティーショットのようなミスが3、4ホールも続いたりすると、メンタル的にも疲労感が出てくるので崩れる可能性もあります。マキロイやラームのような飛距離のアドバンテージはないので、自分のゴルフに徹することが重要になるでしょう。(プロゴルファー)

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