片岡尚之「ドM」に徹して首位浮上 2打目グリーン狙わず「どれだけパーで喜べるか」

2023年09月02日 04:33

ゴルフ

片岡尚之「ドM」に徹して首位浮上 2打目グリーン狙わず「どれだけパーで喜べるか」
通算4アンダーで首位に浮上した片岡尚之 Photo By 共同
 【男子ゴルフツアーフジサンケイ・クラシック第2日 ( 2023年9月1日    山梨 富士桜CC=7424ヤード、パー70 )】 ツアー1勝の片岡尚之(25=CS technologies)が2位から出て4バーディー、3ボギーの69で回り、通算4アンダーで首位に浮上した。サッカー元日本代表DF内田篤人氏に似ていると言われるイケメンが「ドM」に徹して屈指の難コースを攻略した。中島啓太(23=フリー)、金谷拓実(25=Yogibo)、鍋谷太一(27=国際スポーツ振興協会)の4選手が首位に並んだ。
 ≪2打目グリーン狙わず≫片岡はあえてグリーンを狙わず2打目は手前の花道に置いた。15番パー4。「このコースは“ドM”にならないとやっていられない。わざと届かないクラブで打つこともありました」。3打目を1メートルに寄せ、確実にパーをセーブ。キャリーで狙えば奥のラフまで止まらない。パーオン率50%も計算通りだ。

 距離もあり硬いグリーンの連続。片岡によれば、11、16番パー3も「手前から」が有効と言う。「普通はバーディーがうれしいけどここではどれだけパーで喜べるか。6、8番だけを楽しみに前半インは耐えました」。バーディーが計算できる6、8番パー5でようやくドMを解放し、スコアを伸ばす。毎年上位にランクするパット力も健在だった。

 富士桜CCは20年にツアーデビューを飾った思い出の地だ。初日の最終18番で第1打を80ヤードも右に曲げてトリプルボギー。結果、1打差で予選落ちした苦い記憶が残る。だからこそ内田篤人似と言われるイケメンが時に泥くさく「飛んでもエッジまで」作戦を駆使し、首位に浮上した。

 21年5月以来の通算2勝目へ、決勝ラウンドでもマネジメントは「変わらない」と“ドM”に徹する構え。ちなみにゴルフ場の外では「どちらかといえばSっぽいと思う…知らんけど」と笑った。 

(牧野 真治)

 ▼1位中島啓太 (序盤3オーバーも)凄く粘れている実感があった。それほど難しいコースですし、アンダーパーで回れたのはうれしい。(後半5番から4連続バーディーで首位浮上)
 ▼6位石川遼 ドローが右に抜けたり、かかり過ぎたり、ショットの内容よりはスコアが良かったと思います。(首位と2打差のV圏内で決勝ラウンド進出)

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