【バスケW杯】日本 勝って48年ぶり自力で五輪切符獲得へ!比江島「あとは気持ち」

2023年09月02日 04:45

バスケット

【バスケW杯】日本 勝って48年ぶり自力で五輪切符獲得へ!比江島「あとは気持ち」
比江島(右)に抱き着く渡辺(ロイター)
 【バスケットボール男子W杯順位決定リーグO組   日本ーカボベルデ ( 2023年9月2日    沖縄アリーナ )】 ホーバスジャパンが運命の最終戦に臨む。順位決定リーグO組で世界ランク36位の日本は2日、同64位のカボベルデと対戦する。パリ五輪切符を得るアジア最上位争いで、勝てば文句なし、負けても他国の結果次第で2大会連続8度目の五輪出場が決まる。長年日本を支えてきた比江島慎(33=宇都宮)、渡辺雄太(28=サンズ)の2人が勝って自力では48年ぶりとなる五輪切符の獲得を約束。世界で負け続けてきた歴史に終止符を打つ。
 沖縄での戦いが、いよいよクライマックスを迎える。午後8時。日本代表が沖縄アリーナに隣接する体育館での約1時間の練習を終えると、200人超のファンが選手バスを囲み大声援を送った。日本バスケの未来を左右する大一番。負けても他カード次第でアジア最上位になる有利な状況だが、比江島は「五輪切符を自力で獲れるところまできた。あと1勝。疲労はあるが、コンディションどうこうよりあとは気持ち」と力を込めた。

 日本は1次リーグ終了時点では、最短で1日未明にパリ切符を得る可能性があったが、第1戦の結果で2日の最終戦に持ち越された。大黒柱の渡辺は「(1日未明に)ホテルで決まるのも何かなと思っていた(笑い)。次勝って絶対決めます」と勝利を約束した。2人は長年、日本代表を引っ張ってきた盟友。比江島は12年に21歳で、渡辺は11年に16歳で代表デビューし、世界の壁に屈してきた。16年リオ五輪最終予選で五輪切符を逃し、19年W杯は5戦全敗。開催国枠で出場した21年の東京五輪も3戦全敗に沈んだだけに、雪辱を期すパリ五輪への思いは強い。

 今大会の比江島は1試合平均13・8分出場で、11得点。ともに大逆転で白星を手にしたフィンランド戦は17得点、ベネズエラ戦は23得点と爆発した。逆に敗れた2試合は2得点と沈黙しており「自分の仕事ができない時は負ける。明日も役割を果たしたい」と誓った。渡辺は1試合平均33・8分出場し、17・3得点。開幕直前に右足首を捻挫して満身創痍(そうい)の中、チームで最も長くコートに立つ。第4Qに日替わりでヒーローが誕生する中、劣勢の時間帯に個人技で得点するなどチームを支えてきた。

 ベネズエラ戦後、渡辺は「彼を止められる選手は世界でもなかなかいない。これが普通の比江島慎」と称賛。SNSでも「マコ愛してる」とつづり、比江島は「俺も」とグータッチの絵文字で返答した。9日間で5試合目。ともに疲労はピークだが、最後の力を振り絞る。4試合を終えて2勝2敗で、五輪を含めた世界大会出場13回目で勝ち越せば初の快挙。日本列島を巻き込み新時代の扉を開く。 

 ▽パリ五輪への道 W杯で各地域上位の計7チーム(欧州2チーム、米大陸2、オセアニア1、アフリカ1、アジア1)が出場権を獲得する。アジア最上位を逃して今大会でパリ五輪出場を決められなかった場合、出場権獲得チームを除くW杯上位16チーム以内、またはアジア・オセアニアの2位になれば、世界最終予選(OQT、来年7月)の出場(19チーム)が決定。OQTはプレ予選を突破した5チームを加えた24チームが4組に分かれ、各組1位が五輪切符を得る。

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