原英莉花が2年ぶりの5勝目「いや~本当にうれしい」腰の手術乗り越えメジャー制覇

2023年10月01日 16:42

ゴルフ

原英莉花が2年ぶりの5勝目「いや~本当にうれしい」腰の手術乗り越えメジャー制覇
<日本女子OP最終日>1番、スタートする原英莉花はカメラマンに手を振る(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフ 日本女子オープン最終日 ( 2023年10月1日    福井県・芦原GC海C=6528ヤード、パー72 )】 単独首位から出た原英莉花(24=NIPPON EXPRESSホールディングス)が1イーグル、3バーディー、1ボギーの68で回り、通算15アンダーに伸ばして約2年ぶりのツアー通算5勝目を挙げた。20年に続く大会2勝目で、24歳228日での国内メジャー3勝目は史上4番目の年少記録となった。通算12アンダーの2位には菊地絵理香(35=ミネベアミツミ)が続いた。
 ウイニングパットを沈めると、原は右拳を高く突き上げた。涙はない、笑顔が弾ける優勝の瞬間だった。2年ぶりの優勝が2度目のナショナル・オープン。「いや~、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。たくさんの方に応援していただけて、本当に自分は幸せだなと思います」と実感を込めた。

 1番パー5でバーディー発進を決めたが、2番でボギーを叩いて一時は菊地に並ばれる。それでも5番パー5で2オンに先行し、5メートルを沈めてイーグルを奪ってふたたび単独トップに立った。リードを保ち迎えた終盤15番で4メートルのバーディーパットを沈め、その差を3打に引き離して逃げ切り。「自分を信じて頑張りました」。持ち前の飛距離を生かし、4日間60台を並べた。

 手術を乗り越えての復活劇だった。数年来、腰の痛みに悩まされており、しびれもあって右足一本で立つこともできない時もあった。アスリートとして、手術を受ける怖さがあったのも事実。それでも、「このままでは納得の練習ができない」とシーズン中の5月に腰のヘルニア摘出手術に踏み切った。

 約3カ月の地道なリハビリを経て、8月に復帰してこれが8戦目。「どん底を経験して、何事も前向きに捉えられるようになりました。寝ているより、予選落ちでも戦っている方がカッコいいんじゃないかって、前向きにプレーしていたのがつながったのかな」。日本No.1ゴルファーを決める大会で、強い原が帰ってきた。

おすすめテーマ

2023年10月01日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム