【世界相撲】男子団体は2大会ぶりの世界一奪還!全試合無失点の完全Vで開催国のプライド示した

2023年10月08日 22:22

相撲

【世界相撲】男子団体は2大会ぶりの世界一奪還!全試合無失点の完全Vで開催国のプライド示した
団体優勝を果たした男子日本チーム(左から)先鋒・草野直哉、中堅・松園大成、大将・五島雅治、交代・三輪隼斗 Photo By スポニチ
 世界相撲選手権大会が8日、東京都立川市のアリーナ立川立飛で行われた。20年以降はコロナ禍で中止が続いており、大阪府堺市で行われた19年以来4年ぶりの開催となった。
 20チームのトーナメントで争われた男子団体戦は、先鋒・草野直哉(日大4年)、中堅・松園大成(25=長崎県教員)、大将・五島雅治(拓大3年)の布陣。前日のアジア大会に続いて最強メンバーで臨み、見事に2大会ぶりの優勝を果たした。

 初戦となった2回戦でノルウェーを、3回戦でポーランドをそれぞれ3―0で下してベスト4進出。準決勝以降は会場が暗くなり、土俵だけがライトアップされる独特の雰囲気の中で行われた。

 準決勝のモンゴル戦、先鋒・草野がバドラルに左上手を与えて先に攻め込まれる展開となったが土俵際でうっちゃりを決めて辛勝。中堅・松園がメンドサイハンを突き出してチームの決勝進出を決め、大将・五島も一気の押しでバッツーリを圧倒した。

 決勝の相手は、今大会の男女計7階級で個人戦を制した強豪・ウクライナ。先鋒戦は重量級優勝の草野と無差別級優勝のベレシウクによる世界王者対決に。草野はこれまで相手を見ながらの立ち合いが多かったが「最後ぐらい思い切っていこうと」と鋭く踏み込んで先手を取り、もろ差しから寄り切ってまず1点先取した。

 中堅・松園の相手は、軽量級で3連覇を達成したセミクラス。素速い上下の動きで中に入ろうとしてくる相手に対し、松園が持ち味の突き押しに徹して潜らせず一方的に押し倒し。この瞬間、18年以来2大会ぶりの団体優勝が決まった。

 大将戦は、五島が軽重量級優勝のダイアウリを左差しから一気に寄り倒し。勝ったかに見えたが右足の踏み越しも早く、同体取り直しに。もう一度左差しから一気に前に出て寄り切って白星でしっかり締めた。初戦から決勝まで4試合の成績は全て3―0。無失点の完全優勝だった。

 日本選手団の主将を務めた三輪隼斗(28=ソディック)は「やっぱり日本開催ということで、みんなプライドもあったと思う。求められていた中で優勝できたことはすごくうれしい」と喜びを表した。今回は交代選手に登録されており団体戦の出番はなし。それでも、世界選手権に過去3度出場している経験を生かした声掛けでチームを盛り上げ、5年ぶりの覇権奪回に貢献した。

 ▽男子団体戦
優勝 日本
2位 ウクライナ
3位 モンゴル
3位 ジョージア

おすすめテーマ

2023年10月08日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム