【ラグビーW杯】日本・ファカタヴァ「言葉が出ない」もビッグトライでチームに勢い「また戻ってきたい」

2023年10月08日 22:47

ラグビー

【ラグビーW杯フランス大会1次リーグD組日本27―39アルゼンチン（ 2023年10月8日ナント）】世界ランキング12位の日本は同9位のアルゼンチンに27―39で敗れ、2大会連続の決勝トーナメント進出を逃した。国外開催のW杯での初の8強入りはならず。今大会を最後に退任するジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ（HC）の指揮の下、「ONE TEAM」となって戦い続けた男たちの旅路が終わった。

　悔しい終戦後、日本に勢いを与えるトライを決めたファカタヴァ（28）は「言葉が出ない」と必死に声を絞り出した。

　大会3トライ目となるビッグトライについては「自分を誇りに思う。チームのみんなに感謝したい」と振り返った。

　8強、そしてその先には届かなかった。しかし28歳の侍は「またこのチームに戻ってきてプレーしたい」と涙を堪えながら前を向いた。

　8強を懸けた大一番。開始2分でいきなりアルゼンチンに得点を許す苦しい立ち上がりとなった。ラインアウトからモールで前進を許すとアルゼンチンの速いパス回しから、中村がタックルを外され、最後はサンティアゴ・チョコバレスに一気に中央突破されトライを決められた。開始早々、スタジアムに響き渡った悲鳴と大歓声。キックもエミリアノ・ボフェリに難なく決められ7点のリードを許した。しかし、下を向かない日本。開始16分、ファカタヴァが左サイドを駆け抜けキック。ナイスバウンドしたボールを自らキャッチすると、そのまま抜け出し笑顔で中央付近まで独走。今大会3つ目のトライを決めた。松田がきっちりコンバージョンゴールも決め同点に追いついた。