【ラグビーW杯】日本終戦 稲垣の目にも涙…松田も号泣、リーチと姫野が抱き合い、両軍が健闘を称え合う

2023年10月08日 21:53

ラグビー

【ラグビーW杯】日本終戦 稲垣の目にも涙…松田も号泣、リーチと姫野が抱き合い、両軍が健闘を称え合う
<日本・アルゼンチン>アルゼンチンに敗れ、号泣する稲垣と姫野(左)(撮影・篠原 岳夫) Photo By スポニチ
 【ラグビーW杯フランス大会1次リーグD組   日本27―39アルゼンチン ( 2023年10月8日    ナント )】 世界ランキング12位の日本は同9位のアルゼンチンに27―39で敗れ、2大会連続の決勝トーナメント進出を逃した。国外開催のW杯での初の8強入りはならず。今大会を最後に退任するジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)の指揮の下、「ONE TEAM」となって戦い続けた男たちの旅路が終わった。
 ジェットコースターは止まらない。後半6分にカレーラスにこの日2トライ目を決められ突き放される。しかし、その6分後に松田がペナルティーゴールを決め、さらに4分後にレメキがドロップゴールを決め2点差まで詰め寄る。

 会場のボルテージが最高潮に達する中、再び一瞬の隙を突かれ右サイドから4トライ目を奪われる。20―29。痛恨のボーナスポイントを献上してしまった。

 だが、松島と交代した日本のフィニッシャー、ジョネ・ナイカブラが右サイドを突き抜けた。後半26分、松田が最高のコンバージョンを決め再び2点差に。しかし、情熱のロス・プーマスの気迫も衰えない。同28分にカレーラスにハットトリックを決められ9点差に再び差を広げられた。同34分にはペナルティーゴールを決められ12点差。最後まで諦めない桜のジャージーの気迫も、勝利には届かず無常のノーサイドとなった。

 27―39。灼熱の太陽の下、ぶつかり合った情熱と情熱。試合終了直後にはリーチと姫野が抱き合い、松田は号泣しながらアルゼンチン選手とハグを交わす。そして、笑わない男・稲垣の目からも涙がこぼれ落ちた。両軍が健闘を称え合う姿に、勝利の大合唱をしていたアルゼンチン代表のファン、そして声を枯らし最後まで勝利を信じた日本の応援団からも大きな拍手が巻き起こった。

 試合前の国歌斉唱では、No・8姫野主将が落涙。全選手が熱い気持ちを心に秘めて開始を迎えたが、前半2分、CTB中村のタックルミスから突破を許し、先制トライを奪われた。その後、一度はゴール前に迫るも、今度はSH斎藤が痛恨のノックオン。ミスの連続で立ちこめる暗雲。だが同15分、キックカウンターから左サイドを駆け上がったロックのファカタヴァが、ショートキックを自ら獲得してトライ。元バックスらしいスキルで窮地を救った。

 しかし同点に追い付いたのもつかの間、同22分にフランカーのラブスカフニが相手の頭に当たる危険なタックルでシンビン処分(10分間の一時的退場)に。幸い、映像検証システムでのレッドカードへの格上げは回避したものの、同28分にはキックカウンターからWTBのM・カレーラスに50メートルを突破され、勝ち越しトライを許した。それでも前半38分に斎藤がトライを決め、ゴールも決まって1点差で折り返していた。

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