【世界相撲】男子重量級は草野直哉が金メダル「最初に優勝して日本を盛り上げる」重圧を力に

2023年10月08日 23:33

相撲

【世界相撲】男子重量級は草野直哉が金メダル「最初に優勝して日本を盛り上げる」重圧を力に
男子重量級決勝、モンゴルのナランバヤル(左)を下して優勝を決めた草野直哉(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 世界相撲選手権大会が8日、東京都立川市のアリーナ立川立飛で行われた。20年以降はコロナ禍で中止が続いており、大阪府堺市で行われた19年以来4年ぶりの開催。個人戦は男子重量級(115キロ以上)の草野直哉(日大4年)と女子無差別級の久野愛莉(24=東洋警備保障)が金メダルを獲得した。
 草野は初出場で初めての世界一に輝いた。力の違いを示す内容で重量級トーナメントを勝ち進み、準決勝では19年大会準優勝のルイジュニア(29=ブラジル)をもろ差し速攻の寄り倒し。決勝はナランバヤル(26=モンゴル)を右四つ一気の寄りで退けた。
 勝った瞬間、草野は表情一つ変えることなく淡々と世界一の称号をかみしめた。「土俵上で喜ぶと注意されるので、気持ち良く終わるために」と礼儀正しく武士道精神を体現。土俵下に降りてしばらくしてから、日本チームの仲間や応援に駆けつけた日大相撲部員らに向かって両拳を突き上げ、喜びを表現した。

 開催国の威厳を示す優勝だった。この日、ここまで軽量級、中量級、軽重量級の男女全員がメダルを獲得も優勝者は0人。「自分が最初に優勝して日本チームを盛り上げていこうという気持ちになった」と開催国のプレッシャーを力に変え、見事に今大会最初の金メダルを日本にもたらした。

 今週末には鹿児島県奄美市で行われる国体に出場し、4週間後には大学最大の目標である全国学生選手権に臨む。世界王者の称号を手に入れたプロ注目の逸材は「インカレも団体と個人で優勝したい」と次の目標を見定めた。

 ▽男子重量級(115キロ以上)
優勝 草野直哉(日本)
2位 ナランバヤル(モンゴル)
3位 ジェラッツェ(ジョージア)
3位 ペリシアク(ポーランド)

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