【国体相撲・成年の部】川渕一意が個人優勝!幕下付け出し資格獲得 団体戦は鳥取県が14年ぶりV

2023年10月16日 08:44

相撲

【国体相撲・成年の部】川渕一意が個人優勝!幕下付け出し資格獲得 団体戦は鳥取県が14年ぶりV
日大の川渕一意(23年6月撮影) Photo By スポニチ
 特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」相撲競技の最終日が15日、鹿児島県奄美市の名瀬運動公園サンドームで行われた。鹿児島国体は2020年に予定されていたが、コロナ禍による延期を経て「特別国民体育大会」として開催に至った。
 成年の部団体戦は、鳥取県が14年ぶりの優勝を果たした。鳥取城北高を今春卒業した松井奏凪人とアルタンゲレル・ソソルフーの2人に、元学生横綱で今年の東日本実業団選手権を制した中島望(27=日大職員)を加えたメンバー構成。決勝では石川県と対戦し、先鋒のソソルフーが川渕一意(日大4年)を破る殊勲の星で先制して続く中堅の中島で勝負を決めた。

 6連覇を狙った新潟県は4位だった。不動の先鋒として5連覇に貢献してきたベテランの村山大洋(31=海洋高教員)に、成年の部初出場の栗田裕有(早大4年)と寺尾拓真(23=上越市スポーツ協会)を加えたフレッシュな顔ぶれ。準決勝の鳥取戦で栗田が中島を破るなど健闘したが、惜しくも連覇は途絶えた。

 団体予選3戦全勝者36人による個人戦トーナメントは、川渕一意(石川県)と草野直哉(熊本県)が決勝に進出。今季数々の大会で何度も優勝してきた日大4年生同士の対戦となり、左を差して右で抱えた川渕が体重約200キロの巨体を生かして前に出て寄り倒した。川渕は今季6個目のタイトル獲得。従来通りなら幕下15枚目格付け出し資格を得るはずだったが、直前の制度変更によって幕下最下位(60枚目)格付け出し資格獲得となった。

 また、鳥取県のソソルフーが4位、松井奏凪人がベスト8に入った。以前の規定ならこの2人は三段目最下位格付け出しだったが、制度変更によって幕下最下位格付け出し資格を得ることに。ともに高校卒業時には角界入りを希望しており、今大会の結果が大きな意味を持つことになりそうだ。

 このほかに、大学4年生では準優勝の草野とベスト8の三田大生(栃木県=近大)が幕下最下位格付け出し資格を獲得。ベスト16に入った平野颯人(秋田県=中大)、山崎勝磨(青森県=近大)、北野龍也(大阪府=駒大)の3人は三段目最下位格付け出し資格を獲得した。


 ▽団体戦 準々決勝
石川県 2―1 熊本県
長崎県 3―0 富山県
鳥取県 3―0 佐賀県
新潟県 2―1 秋田県

 ▽準決勝
石川県 2―1 長崎県
鳥取県 2―1 新潟県

 ▽3位決定戦
長崎県 3―0 新潟県

 ▽決勝
鳥取県 3―0 石川県
○ソソルフー はたき込み 川渕一意 
○中島望 小手投げ 干場伸介 
○松井奏凪人 寄り切り 三輪隼斗 

 ▽個人戦 準々決勝
川渕一意(石川県) 押し出し 五島雅治(和歌山県)
古川晴貴(熊本県) 送り出し 松井奏凪人(鳥取県)
ソソルフー(鳥取県) 突き倒し 三田大生(栃木県)
草野直哉(熊本県) 押し出し 佐藤崇(三重県)

 ▽準決勝
川渕一意 押し出し 古川晴貴
草野直哉 上手出し投げ ソソルフー

 ▽3位決定戦
古川晴貴 はたき込み ソソルフー

 ▽決勝
川渕一意 寄り倒し 草野直哉

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