【MGC男子】小山直城が優勝で初五輪 10年ぶり箱根切符つかんだ母校・東農大が「励みになった」

2023年10月16日 04:30

マラソン

【MGC男子】小山直城が優勝で初五輪 10年ぶり箱根切符つかんだ母校・東農大が「励みになった」
優勝でパリ五輪を決め、ガッツポーズする小山(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【マラソングランドチャンピオンシップ ( 2023年10月15日    東京・国立競技場発着の42・195キロ )】 男子は小山直城(27=ホンダ)が2時間8分57秒で優勝し、五輪初出場を決めた。
 勝利を確信し、笑った。下り基調のラスト2キロ。「高校の同期の応援が見えた」。小山にやっと余裕が生まれた。波乱の展開でも自分のペースを見失わず、終盤5キロで前へ。「注目されてなかったので仕掛けやすかった。パリ切符が獲れてうれしい」。マラソン5度目の伏兵は、控えめに笑った。

 東農大時代は無名の存在。2年時の17年箱根駅伝で関東学連選抜として4区を走ったが、チームとして出場できず「悔しかった」。ホンダ入り後の21年に1万メートルを27分台に乗せ、昨年3月の東京マラソンで初挑戦。遅咲きの27歳だ。

 くしくも前日の箱根駅伝予選会で東農大は10年ぶり切符を獲得。「母校の活躍は励みになった」と言った小山は「しっかり結果を残せるように」と夢舞台での8位入賞を見据えた。

 ◇小山 直城(こやま・なおき)1996年(平8)5月12日生まれ、埼玉県日高市出身の27歳。高麗川中から競技を始め、松山高3年時の15年全国都道府県対抗男子駅伝で4区区間賞を獲得し埼玉の優勝に貢献。その際にタスキリレーをした設楽悠太(現西鉄)を追ってホンダに入社した。マラソンの自己ベストは今年7月のゴールドコーストで出した2時間7分40秒。東農大では応用生物科学部醸造科学科で学び、レース前日に乳酸菌を摂取するのがルーティン。1メートル70、55キロ。

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