17日に死去 元関脇・寺尾の錣山親方 戒名「錣山院優好豊瑛居士(てつざんいんゆうこうほうえいこじ)」

2023年12月23日 12:52

相撲

17日に死去 元関脇・寺尾の錣山親方 戒名「錣山院優好豊瑛居士(てつざんいんゆうこうほうえいこじ)」
<錣山親方告別式>錣山親方の棺を運ぶ立田川親方(中央奥)ら相撲関係者(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 17日にうっ血性心不全のため60歳で死去した大相撲の元関脇・寺尾の錣山親方(本名=福薗好文)の葬儀・告別式が23日、東京都江東区の錣山部屋で営まれた。
 寺尾の兄弟子だった元大関・霧島(陸奥親方)の弟子の大関・霧島(27=陸奥部屋)ら現役力士たちは、巡業先へ出発する前に参列。角界関係者や著名人ら約400人が別れを惜しんだ。

 戒名は「錣山院優好豊瑛居士(てつざんいんゆうこうほうえいこじ)」。錣山と書いて「てつざん」と読み、自身の異名でもある「土俵の鉄人」を想起させる「てつ」の読み方、さらには本名・福薗好文の「好」や親方名・錣山瑛一の「瑛」の字も入れられた。

 午前11時半頃、弟子で今後錣山部屋を継承する見込みの立田川親方(元小結・豊真将)らが棺を担ぎ、部屋頭の小結・阿炎は涙を拭いながら後ろで見守った。出棺の際には、かつての弟子たちから「親父、ありがとう!」と声が上がった。

 錣山親方は1963年(昭38)2月2日、「もろ差しの名人」と言われた元関脇・鶴ケ嶺の三男として生まれ、16歳で井筒部屋に入門。先に同部屋に入門した長男・鶴嶺山(元十両)、次男・逆鉾(元関脇、元井筒親方)と「井筒3兄弟」として話題を集めた。突っ張りを武器とした闘志あふれる取り口で活躍。イケメン力士としてファンも多かった。

 最高位は関脇で幕内在位は93場所。細身ながら休場は少なく、幕内連続出場は歴代4位の1063回など「土俵の鉄人」の異名も持った。幕下陥落が濃厚となった02年秋場所限りで引退し、年寄「錣山」を襲名。井筒部屋の部屋付きとして後進の指導にあたり、04年に独立して錣山部屋を興した。小結・豊真将(現・立田川親方)や昨年九州場所で優勝した小結・阿炎らを育てた。

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