蛭田みな美のENJOYゴルフ!!⑧ラフからのアイアン

2024年03月08日 12:00

ゴルフ

蛭田みな美のENJOYゴルフ!!⑧ラフからのアイアン
蛭田みな美のENJOYゴルフ!!⑧ラフからのアイアン Photo By スポニチ
 深いラフにボールがつかまると、思うように打てなくなります。蛭田みな美プロによれば、クラブ選択とグリップを短く握ること、アドレスが大切だと言います。無理をしないのが一番だけに、自分の実力に応じた脱出方法を選択するように心がけましょう。パートナーはティーチングプロのジミー常住氏です。 【 動画で見る・蛭田みな美のENJOYゴルフ‼⑧
 常住 ラフにボールが沈んでいる場合、どうやって打てばいいのか分からない人は多いと思います。蛭田プロはどのようなことを意識していますか?

 蛭田 芝が長い時やボールがスッポリと埋まっている時は、クラブフェ―スを少し開き、オープンスタンスに構えています。ボールを上げやすい状態をあらかじめ準備しておくわけです。と言うのも、クラブヘッドに芝が絡み、距離の出ない引っかけが出るのが怖いからです。

 常住 ヘッドに芝が絡むと、インパクトでクラブフェースが返ってしまいますからね。また、ラフが深くなればなるほどボールは上がりにくくなるので、フェースを開いて対応するわけですね。

 蛭田 その通りです。フェースを開いておけば、多少ヘッドに芝が絡んでも、大きく左を向くことは防げます。

 常住 アマチュアの場合、芝が長くなればなるほどダフリやすい傾向もありますが。

 蛭田 でしたら、思い切ってクラブを短く握ってみてはどうでしょう。通常のラフで指2本分短く握っている場合、その倍の指4本分短く握ってみましょう。右手がシャフトとグリップの境目近くを握っても構いません。

 常住 クラブを短く握る狙いとは?

 蛭田 より大きなパワーを出力できるからです。腕にも力が入りますし、芝の抵抗に負けることなく、クラブを振り抜けるようになります。同時に、ボールの手前をダフることもなくなり、ボールに対してしっかりとフェースをコンタクトできると思います。

 常住 確かにクラブを長く持つのではなく、極端に短く握ると、腕に力が入りそうですね。しかもインパクトゾーンでヘッドが右や左を向いたりもしないと思います。

 蛭田 そうなんですよ。ヘッドが暴れないので、方向性もアップします。

 常住 クラブを短く持ってスイングするときの注意点は?

 蛭田 重心の位置を下げることです。腰よりも低いイスに座るぐらいのイメージで構えましょう。下半身をしっかりと安定させた方が、深いラフではボールにフェースをコンタクトできます。あとは長いクラブを使わないことですね。ボールが完全にラフに埋まっているときは、ウエッジでしか出せないこともあります。

 常住 ミスショットでもう一度深いラフから打つくらいなら、一度フェアウエーに刻んだほうが良いと?

 蛭田 それが正解だと思います。ボールが芝に沈んでいると感じたら、男性なら6、7番アイアン、女性なら8番アイアンよりもロフトが大きいクラブがお勧めです。とにかく無理をしないように心がけましょう。

 (取材協力=福島・ゴルフプラザニューウイング)

 ◇蛭田 みな美(ひるた・みなみ)1997年(平9)7月15日生まれ、福島県出身の26歳。3歳でゴルフを始め学法石川高時代の14年世界ジュニアで個人3位、永井花奈と組んだ団体戦で優勝。同年日本女子アマ優勝。16年プロ入り。23年CATレディースでツアー初V。家族は両親と姉、プロゴルファーの兄・玲於(28)。

 ◇ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の42歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。

おすすめテーマ

2024年03月08日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム