羽生結弦さん、宮城で希望の舞い「困難に立ち向かう勇気を」大地真央との夢コラボも

2024年03月08日 19:10

フィギュアスケート

羽生結弦さん、宮城で希望の舞い「困難に立ち向かう勇気を」大地真央との夢コラボも
<notte stellata 2024>大地真央さんとのコラボプログラムで迫力の演技を見せた羽生結弦さん(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 フィギュアスケート男子の五輪連覇者でプロスケーターの羽生結弦さん(29)が故郷で座長を務めるアイスショー「羽生結弦 notte stellata 2024」が8日、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで開幕した。昨年に続き2年連続の開催となった。
 冒頭には「ノッテ・ステラータ」を情感豊かに舞った。スペシャルゲストの女優・大地真央とのコラボも実現し、運命に翻弄(ほんろう)されながらも希望を見いだすことを表現した「Carmina Burana」を熱演。大トリでは単独での新曲「Danny Boy」を初披露した。

 公演名はイタリア語で「満天の星」。11日でちょうど13年を迎える東日本大震災当日に見た満天の星空に心を救われた羽生さんが、昨年に続き故郷の観客の前で希望を届けた。アイスショーは10日まで3日間行われる。以下は羽生さんの冒頭あいさつ。

 「3月11日から、もう13年という月日が経とうとしています。やはり3・11の頃を思い返すと、またこのノッテ・ステラータというアイスショー、また、この氷の上に立ったりすると、やはりや悲しい気持ちや記憶を思い出してしまったり、また皆さんの中でも、そういった辛い経験、そして映像や、いろんなことを情報を見るたびに辛い思いをされた方もいらっしゃったと思います。

 それでも、13年という時は、僕らにとってはあっという間だった、という方もいらっしゃるかもしれないですし。長かった、きつかった、遠かったという方もいらっしゃると思います。

 でも、ここにいらっしゃる方々はみんなこの13年間、必死に頑張ってきた、そして応援してくれてきた方々だと思います。どうか僕たちみんなで今日は皆さんに祈りと応援と希望と、そして困難に立ち向かう勇気。そんなものをそれぞれのスケーターがそれぞれのプログラムの中で表現したいなと思っています。

 この場所に来れなかった方々も今、もう会えなくなってしまった方々も。そして、この13年という中で、生を受けて一生懸命歩いている子どもたちに向けて。僕たちは今日、一生懸命頑張らせていただきます。どうか最後まで楽しみください」

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