炎鵬が6場所連続休場 脊髄損傷から10カ月…回復順調も慎重な判断「一度出たら簡単に休みたくはない」

2024年03月08日 12:59

相撲

炎鵬が6場所連続休場 脊髄損傷から10カ月…回復順調も慎重な判断「一度出たら簡単に休みたくはない」
炎鵬 Photo By スポニチ
 日本相撲協会は8日、大相撲春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)の取組編成会議を開き、初日の全取組を発表した。元幕内で東序二段54枚目の炎鵬(29=宮城野部屋)は6場所連続の休場が決まった。
 身長1メートル67、体重100キロの小兵は昨年夏場所で脊髄損傷の大ケガ。日常生活もままならない寝たきり状態からリハビリを始め、昨年12月からは序二段力士を相手に実戦稽古を再開して復帰への歩みを進めてきた。初場所では直前まで出場の可能性を探ったが断念。「100%になるまでは出ない。99%まで回復しても、その1%が怖いので」と話していた。

 2月には稽古相手のレベルを一段階上げ、幕下や三段目の力士たちとも稽古。順調な回復ぶりを見せるも「毎日取るのは体力的に厳しいところもある。今場所出て終わりならそれでもいいけど、先を目指してやっていきたいので。一度出たら簡単に休みたくはない」と慎重な姿勢を見せていた。

 大阪入り後は1日約10番の稽古。師匠代行を務める小兵の大先輩でもある玉垣親方(元小結・智乃花)は「微妙です。ギリギリまで自分の体と相談しながらになってくる」と出場に難色を示していた。

 炎鵬は今場所から、しこ名の下の名を「晃」から本名(中村友哉)の「友哉」に変更。「心機一転。もう一回、自分の名前で頑張りたいという気持ち」と改名のタイミングでの復帰を目指していたが、今回も大事を取る決断となった。

 序二段54枚目で迎える今場所を全休すれば、来場所は序ノ口転落を余儀なくされる。力士生命を脅かす大ケガからの完全復活へ、生まれ変わった姿を見られる日が待ち遠しい。

 また、同じく宮城野部屋の小兵で十両経験者の東三段目23枚目・輝鵬(24)も休場が決定。十両2場所目だった昨年秋場所を途中休場し、11月初旬に左足リスフラン関節靱帯を再建手術。これで4場所連続の休場となった。

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