【石浦引退相撲】「自分を拾ってくださった方」恩人・宮城野親方に感謝 断髪式で見せた師弟の絆

2024年06月01日 22:32

相撲

【石浦引退相撲】「自分を拾ってくださった方」恩人・宮城野親方に感謝 断髪式で見せた師弟の絆
<石浦引退相撲>断髪式ではさみを入れる元横綱・白鵬の宮城野親方(中央)=撮影・前川 晋作 Photo By スポニチ
 昨年6月に現役を引退した元幕内・石浦の間垣親方(34=伊勢ケ浜部屋)の引退相撲が1日、東京・両国国技館で行われた。
 断髪式には、出身の鳥取城北高や日大、旧宮城野部屋、伊勢ケ浜部屋の関係者ら約300人が出席。大銀杏(おおいちょう)との別れを惜しんだ。引退時は宮城野部屋だったが、今年4月付の閉鎖で伊勢ケ浜部屋へ転籍。最後に大銀杏を切り落とす「止めばさみ」は、現師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が務めた。

 その直前に土俵に上がったのは宮城野親方(元横綱・白鵬)。宮城野親方は現役中に石浦をスカウトし、内弟子として目をかけて指導してきた。宮城野親方が登場すると、多くのファンから「白鵬~」と声援が飛び、この日一番の大歓声に包まれた。

 間垣親方は「どうしようもなかった自分を拾ってくださった方。宮城野親方に声を掛けていただかなければプロに入っていなかった。宮城野親方がいなかったらと想像したら怖い」と、人生の恩人に感謝。土俵上では宮城野親方から「ありがとう」と言葉を掛けられたという。それに対して「こちらこそです」と互いに感謝し合う姿に、師弟の深い絆が表れていた。現役生活10年半。「一緒に戦ってきた体の一部なので、想像していたよりも寂しかった」と大銀杏との別れを惜しんだ。

 「石浦最後の一番」では長男の謙宗君(6)と次男の寛治君(3)と相撲を取った。金色の締め込みを締め、国技館の土俵で最後のまわし姿。「次男が土俵に上がれるか心配だったけど、できてよかった」と優しい父の表情を見せた。

 最後の取組では、現役時代に近い筋骨隆々の肉体を披露。「餅つきの時に(現役力士から)“今の体かっこ悪いですよ”と言われて危機感を持った」と、この日に向けて鍛え上げた。それでも本人的には「忙しすぎて鍛えられなかった。本当はもっと良い体でまわしを締めたかった。それが心残り」とまだ鍛え足らなかったようだ。

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