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サニブラウン 9秒99で五輪内定!100メートルで初 東京200に続き2大会連続「肩の荷が下りた」

2024年06月01日 05:00

陸上

サニブラウン 9秒99で五輪内定!100メートルで初 東京200に続き2大会連続「肩の荷が下りた」
陸上ダイヤモンドリーグ第6戦でパリ五輪の参加標準記録突破したサニブラウン(AP) Photo By AP
 【陸上ダイヤモンドリーグ(DL)第6戦 ( 2024年5月30日    ノルウェー・オスロ )】 男子100メートルで世界選手権2大会連続入賞のサニブラウン・ハキーム(25=東レ)が今季自己最高となる9秒99をマークし、ダイヤモンドリーグ(DL)過去最高の2位に入った。パリ五輪の参加標準記録(10秒00)突破で日本陸連の選考基準を満たし、同種目で初の五輪代表に決まった。
 パリへの扉をこじ開け、安堵(あんど)の笑みを浮かべた。サニブラウンが自身5度目の9秒台で駆け抜け、参加標準記録の10秒00を突破した。今季5大会目でようやく100メートルで初の五輪切符を手に入れ「やっと肩の荷がちょっと下りた」と笑みを浮かべた。

 五輪本番へ向け、期待が膨らむ快走だった。東京五輪金メダルのジェイコブス(イタリア)ら世界の強敵と肩を並べてのレースでも、苦手なスタートが決まり、中盤まではトップを争った。「スタートから70メートルぐらいは良かったが、そこから崩れた。力でごり押ししてしまう部分がある」。伸びしろも感じられた今季初の9秒台だった。

 競技に打ち込める環境に身を置く。5月19日のセイコーゴールデングランプリ後はイタリアのローマ郊外へ渡った。米フロリダ州に拠点を置くタンブルウィードTCが合宿を張っており、サニブラウンも合流。昨年から同僚となったジェイコブスの母国でもあり、改修した競技場など町を挙げて練習環境を整えてくれたという。「欧州はご飯がおいしいので早く欧州に行きたかった。(米国では)外食に行っても肉くらいしかおいしくないので」。オンもオフも、願っていたような環境が力となった。

 五輪切符を得たことで選考会を兼ねる日本選手権を回避し、パリ本番だけに集中できる。世界選手権2大会連続入賞のサニブラウンが狙うのは32年ロサンゼルス大会6位の「暁の超特急」吉岡隆徳以来となる五輪ファイナルの舞台。「今年は自分を証明するいい機会。(パリ五輪では)しっかりと経験を生かして、メダルに食い込んでいきたい」。200メートルで出場した東京大会に続く2大会連続の五輪。日本短距離界のエースが花の都で新たな歴史を刻む。

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