ベテランの技健在!45歳で3勝目の山本昌

2010年08月28日 22:44

野球

 【中日5-3-横浜】ベテランの技は健在だ。中日の山本昌が今季最長の6回2/3を3失点でまとめ、3勝目を挙げた。
 5―1の七回に100球を超えた。2死から二、三塁とされ、村田に2点適時打を浴び降板。「もう1人投げたかった」と反省も出たが「きのうが延長戦だったし、少しでも長い回を投げたいと思っていた。頑張りました」と笑みを広げた。
 直球の球速は140キロに届かず、空振りを奪ったのも数えるほど。それでも得意のシンカーやスライダー、カーブを丁寧に投げ分け、ストライクをどんどん先行させた。走者を再三背負っても、大量点は許さない。24歳年下で、若さに任せて投げ込む横浜の阿斗里とは対照的ながら、軍配は山本昌。プロ27年目の確かな投球術を見せつけた。
 45歳以上のシーズンで3勝を挙げるのは、1リーグ時代の1948年に浜崎(阪急)が達成して以来の快挙だ。しかし、それも通過点。左腕は「前半戦は何もしていないので、ここで少しでも貢献したい」と優勝争いを続けるチームの力となることを誓った。

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