ド派手開幕!東京ガス村上 東京ドーム1600号

2010年08月28日 06:00

野球

ド派手開幕!東京ガス村上 東京ドーム1600号
<東京ガス・NTT西日本>7回、村上は2ランを放ち天を指差す
 第81回都市対抗野球大会は27日、東京ドームで開幕。開会式の後に1回戦1試合を行い、前回8強の東京ガス(東京都)が7―3でNTT西日本(大阪市)に勝って2回戦に進んだ。東京ガスは1点リードの7回に、鷺宮製作所からの補強選手の村上純平外野手(27)の右越え2ランで勝負を決めた。値千金の今大会第1号が東京ドームでの大会通算1600号となった。
【試合結果


 打球が右中間席に着弾すると、村上は右拳を突き上げた。勝負を決定付ける2ラン。「初めての補強選手としての出場で緊張している中、いいところで打てました」と充実の笑顔で振り返った。
 社会人5年目で、初めて所属する鷺宮製作所以外のユニホームで立つ東京ドーム。「鷺宮で(ドームに)来たかった」という思いは胸深くにしまい込み、目の前の試合に集中した。1点差に詰め寄られての7回2死一塁。吉元の直球を豪快に運んだ。2点を先制した直後の初回1死一、二塁でも2点適時二塁打を放ちチームを盛り上げた。きょう28日に42歳の誕生日を迎える菊池監督も「長打力のある左打者がウチには必要だった。村上サマサマです」と、1日早いバースデープレゼントをくれた文字通りの助っ人に最敬礼だ。
 自チームで4番で出場した昨年は初戦でホンダに敗退。自身も3打数無安打だった。昨オフから打撃練習時に、体重が軸足に乗り切ることを確認してからバットを振る練習を始めた。効果はてき面。打球の勢いが変わった。今季から大会補強選手は5人から3人に減少。少数精鋭のメンバーとして結果を出したことに誇りも感じている。顔がボクシング協栄ジムの金平桂一郎会長に似ていることから、13日の東京ガス合流初日にも「会長っ」とチームに迎えられた。東京ガスには都市対抗予選で2度対戦して連敗。本大会出場の夢を断たれた憎い相手のはずが、そんな思いもきれいに消え去った。
 社会人2年目の07年。都市対抗出場初打席(三菱重工広島戦)でもいきなり本塁打を放った村上。この日の一撃は東京ドーム大会通算1600号となる強運を持つ男は「何でウチで打たないんだって鷺宮のみんなに怒られるかな。でも、今はガスのために尽くす」。照れ笑いしたが、東京ガスのユニホームももう十分に似合っていた。

 ◆村上 純平(むらかみ・じゅんぺい)1983年(昭58)4月11日、東京都生まれの27歳。大野田小1年から野球を始め、第4中では2年時から保谷シニアに所属。投手、捕手から内外野まですべてこなした。桐蔭学園では1年夏からベンチ入り。3年夏は神奈川大会4強。法大では4年秋に右翼手で東京六大学リーグ優勝を経験した。06年鷺宮製作所入社。昨年まで3年連続自チームで都市対抗出場。家族は両親と兄。1メートル80、90キロ。右投げ左打ち。

 ≪プロ注目の榎田&美馬が力投≫東京ガス・榎田が自己最速タイの146キロを計測するなど6回3失点と踏ん張った。今秋ドラフト上位候補に挙がる左腕は「気合が入りすぎて飛ばしすぎた。チームが勝ったので50~60点」と辛めの自己評価も、バックネット裏のスカウト陣の評価は上々。同じくドラフト候補の右腕・美馬は9回に登板し150キロを計測。1イニングを無失点に抑えて試合を締めくくった。

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