野間口撃沈…快勝のはずが痛恨サヨナラ負け

2010年08月28日 06:00

野球

野間口撃沈…快勝のはずが痛恨サヨナラ負け
<広・巨>11回、まさかの逆転サヨナラ負けに肩を落として引き揚げる(左から)古城、小笠原、野間口
 【巨人7-9広島】マウンドにひざをついてうなだれる巨人・野間口の肩を、小笠原、脇谷ら内野手が静かにたたいた。
 まさか、まさかの逆転サヨナラ負け。原監督は「あの辺りが野球の難しさ。きょうは相手に軍配が上がったということ。まあ、切り替えてやります」と必死に前を向いた。

 守護神・クルーンが9回に2点リードを守れず延長戦へ。10回に登板の高木が無失点で、直後の11回に古城が勝ち越し1号2ラン。最高の流れで11回のマウンドに7番手の野間口が立った。ところが先頭の岩本にソロを許し、2四球で2死一、二塁から天谷にサヨナラ3ランを浴びた。延長戦での本塁打の応酬によるサヨナラ負けは68年8月8日の大洋戦(川崎)以来42年ぶりの屈辱だ。原監督は野間口について「勝負の世界にいる以上は(抑えるのが)勝負師でしょう」と厳しい表情で語り、伊原ヘッドコーチは「せっかく古城が年に1度のお祭りをしてくれたのに四球連発では話にならん」と切り捨てた。

 小笠原、ラミレスが一発を放ち山口、越智ら中継ぎ陣もリードを守った。7月は16試合連続で先発陣に白星がつかない期間もあり9勝12敗。8月も投打がかみ合わない試合が続いたが、中日、阪神、中日と続いた上位チーム3カードを5勝4敗と勝ち越して乗り込んだ一戦。ようやくチーム状態が上がってきたが、クルーン、野間口の両右腕の乱調で、すべてがぶちこわしとなった。

 試合後、野間口は無言でバスに乗り込んだ。2位・阪神も敗れて、1ゲーム差で首位をキープはしたが、徒労感だけがナインを包んだ。

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