多村後輩討ち!ホークス20日ぶり単独首位だ

2010年08月28日 06:00

野球

多村後輩討ち!ホークス20日ぶり単独首位だ
<ソ・ロ>プロ初勝利のウイニングボールを手に笑顔の森福(左)と多村
 【ソフトバンク4-2ロッテ】同率で並ぶロッテとの首位攻防第1ラウンド。お立ち台に上がったのはソフトバンクの満身創いのベテラン・多村だった。7日以来、20日ぶりの単独首位浮上に「皆さんと一丸となって、最後まで頑張っていきたい」と声を張り上げると、3万人の拍手が背中に降り注いだ。
 横浜高の後輩に先制パンチを浴びせた。初回2死一、二塁、成瀬が投じた2球目の136キロ直球を左翼席へ運ぶ21号3ラン。「成瀬はエースだから積極的に行った」。これで今季の対戦成績は14打数6安打、打率・429で、3本塁打。秋山監督も「多村の一発が大きかった」と称賛した。

 24日のオリックス戦(ヤフードーム)では初回に満塁本塁打を放ってチームを勝利に導いたが、試合前に右前腕痛を悪化させ、2打席で途中交代した。その後の2試合は患部をテーピングしての強行出場。10打数1安打と結果が出ていなかっただけに、この試合に懸ける気持ちは強かった。

 「順位?気になるけど目の前の試合を全力でやるスタイルは変えない」。今季、多村は故障の質問には一切、答えない。それはケガが代名詞のように言われた過去の自分との決別でもある。横浜時代に優勝した98年は、右肩のリハビリ中で美酒を味わえなかった男が、初の歓喜へチームを加速させる。

おすすめテーマ

2010年08月28日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム